118C057|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
中枢性パターン発生器〈central pattern generator〉によって制御されるのはどれ か。1 つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
**中枢性パターン発生器〈CPG〉**は、感覚入力や意識的な指令が連続しなくても、周期的で協調した運動パターンを作り出す神経回路です。
解説
咀嚼は随意的に開始されますが、いったん始まると脳幹の中枢性パターン発生器が開口筋と閉口筋の交互活動を基本的に形成します。歯根膜、筋紡錘、口腔粘膜などからの感覚入力によって、食物の硬さや位置に合わせて運動が修正されます。
呼吸や歩行にも中枢性パターン発生器が関与します。発声、舌突出、ブローイングなどは、設問が問う代表的なリズム性咀嚼運動とは異なります。
生理学のポイント
咀嚼は「随意的に開始し、CPGでリズムを作り、末梢感覚で微調整する」と整理します。
選択肢の確認
a.咀 嚼
正しい。咀嚼の周期的な開閉口運動は、脳幹の中枢性パターン発生器によって基本リズムが形成されます。
b.発 声
誤り。発声は呼吸、喉頭、構音器官の随意的で複雑な協調運動であり、本問の代表的なCPG制御運動ではありません。
c.あくび
誤り。あくびは定型的運動ですが、歯科生理学でCPGによる代表的な周期運動として問われるのは咀嚼です。
d.舌突出
誤り。舌突出は随意運動や反射として生じますが、周期的な咀嚼リズムを作るCPGの代表ではありません。
e.ブローイング
誤り。ブローイングは呼気と口唇を随意的に調節する動作であり、咀嚼のような反復運動パターンとは異なります。
覚えるポイント
- 咀嚼リズムは脳幹の中枢性パターン発生器が形成します。
- 咀嚼は随意的に開始されます。
- 歯根膜や筋紡錘の感覚入力で力と運動が修正されます。