118C049|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
幼若エナメル質に最も多く含まれるタンパク質はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
エナメル基質タンパク質では、量的に最も多いアメロゲニンと、少量ながら形成に重要な非アメロゲニン系タンパク質を区別します。
解説
形成期の幼若エナメル質には有機基質が比較的多く含まれ、その大部分をアメロゲニンが占めます。アメロゲニンはエナメル小柱の形成やハイドロキシアパタイト結晶の配列・成長を調節し、成熟に伴ってプロテアーゼにより分解・除去されます。
エナメリンやアメロブラスチンもエナメル質形成に重要ですが、含有量はアメロゲニンより少量です。ホスホホリンとⅠ型コラーゲンは主に象牙質基質に関係します。
歯科国試ではここを押さえる
幼若エナメル質で最も多いタンパク質はアメロゲニン、象牙質の代表的基質タンパク質はⅠ型コラーゲンとホスホホリンです。
選択肢の確認
a.エナメリン
誤り。エナメリンはエナメル質形成に関与する非アメロゲニン系タンパク質ですが、幼若エナメル質で最も多くはありません。
b.アメロゲニン
正しい。アメロゲニンは幼若エナメル質の有機基質の大部分を占め、結晶の配列と成長を調節します。
c.ホスホホリン
誤り。ホスホホリンはリン酸化された象牙質基質タンパク質で、象牙質の石灰化に関与します。
d.I型コラーゲン
誤り。Ⅰ型コラーゲンは象牙質や骨の主要有機基質ですが、正常エナメル質の主要タンパク質ではありません。
e.アメロブラスチン
誤り。アメロブラスチンはエナメル芽細胞の接着やエナメル質形成に関与しますが、量的にはアメロゲニンが最多です。
覚えるポイント
- 幼若エナメル質の主要タンパク質はアメロゲニンです。
- エナメリンとアメロブラスチンは少量の非アメロゲニン系タンパク質です。
- ホスホホリンとⅠ型コラーゲンは象牙質に関係します。