118C024|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
散乱線を低減し、エックス線コントラストを向上させるのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
散乱線を減らす方法は、散乱線を発生させない方法と、発生した散乱線を検出器へ到達させない方法に分けて考えます。
解説
グリッドは鉛箔により斜めに進む散乱線を吸収し、一次線を選択的に通過させます。照射野を必要最小限に絞ると、照射される組織体積が減り、散乱線の発生自体が減少します。
被写体と検出器の距離を離すエアギャップ法では、散乱線が検出器外へ逸れやすくなり、コントラストが向上します。ただし拡大や幾何学的不鮮鋭に配慮します。
放射線防護のポイント
照射野を絞ることは画質向上だけでなく、患者線量の低減にもつながります。
選択肢の確認
a.グリッドの使用
正しい。グリッドは斜め方向の散乱線を吸収し、検出器へ届く散乱線を減らしてコントラストを向上させます。
b.照射時間の延長
誤り。照射時間を延長すると一次線と散乱線の双方が増え、患者線量も増加します。散乱線低減法ではありません。
c.必要最小限の照射野
正しい。照射野を必要最小限にすると照射体積が減り、散乱線の発生が抑えられます。
d.正放線方向からの照射
誤り。正放線方向は形態の投影や重なりの調整に関係しますが、散乱線を低減する主要な方法ではありません。
e.被写体―検出器間距離の増加
正しい。被写体―検出器間距離を増やすエアギャップ法では散乱線が検出器外へ逸れ、コントラストが向上します。
覚えるポイント
- グリッドは散乱線を吸収します。
- 照射野を絞ると散乱線発生と患者線量が減ります。
- エアギャップ法は散乱線を検出器外へ逃がします。