118C023|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
象牙質形成不全症の特徴はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
象牙質形成不全症では象牙質が脆弱で、正常にみえるエナメル質も支持を失って剝離し、急速な咬耗が進みます。
解説
象牙質形成不全症は遺伝性の象牙質形成異常で、乳歯・永久歯の双方にみられます。歯冠は青灰色から褐色のオパール様光沢を呈し、頸部狭窄を伴う球状歯冠となることがあります。
エナメル質自体の形成は比較的正常でも、直下の象牙質が脆弱なため剝離し、象牙質が露出して著しい咬耗が進みます。エックス線では歯髄腔・根管の狭窄ないし閉鎖が典型です。
ひっかけポイント
エナメル質形成不全症と異なり、主病変は象牙質です。エナメル質剝離は二次的に生じます。
選択肢の確認
a.歯髄腔の拡大
誤り。典型的には象牙質の過形成により歯髄腔・根管は狭窄または閉鎖します。拡大は代表所見ではありません。
b.エナメル質の剝離
正しい。脆弱な象牙質がエナメル質を十分支持できないため、エナメル質が剝離しやすくなります。
c.歯冠の著しい咬耗
正しい。エナメル質剝離後に象牙質が露出し、歯冠の著しい咬耗が進行します。
d.セメント質の肥厚
誤り。セメント質肥厚は象牙質形成不全症の代表的特徴ではありません。
e.歯冠のオパール様光沢
正しい。歯冠は青灰色から褐色の半透明なオパール様光沢を示します。
覚えるポイント
- 象牙質形成不全症ではオパール様光沢を示します。
- 歯髄腔・根管は狭窄または閉鎖します。
- 象牙質の支持不良でエナメル質剝離と急速な咬耗が生じます。