118C018|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
エタノールが最も強い殺菌効果を示す濃度はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c または d
正答
c 又は d
この問題のポイント
エタノールは高濃度ほど強いわけではありません。タンパク変性と細胞内への浸透には一定量の水が必要です。
解説
消毒用エタノールは、一般に約60〜80%付近で強い殺菌効果を示します。水があることで微生物内部へ浸透しやすくなり、タンパク質変性が十分に進みます。無水に近いエタノールは表面タンパクを急速に凝固させて内部への浸透が悪くなり、蒸発も速いため、必ずしも最も強い殺菌効果を示しません。
本問では濃度の表し方や有効域の幅を踏まえ、c又はdが受入れ解答です。実際の製剤は表示された濃度と使用目的を確認して用います。
感染対策上のポイント
エタノールは有機物で効果が低下し、芽胞には十分な効果を示しません。目に見える汚れがある場合は、まず洗浄します。
選択肢の確認
a.20%
誤り。20%では濃度が低く、十分な殺菌効果を期待できません。
b.40%
誤り。40%も通常の消毒用濃度より低く、最も強い殺菌効果を示す濃度ではありません。
c.60%
正答として受け入れられます。60%はエタノールの有効な殺菌濃度域に入り、水を含むため浸透とタンパク変性が進みます。
d.80%
正答として受け入れられます。80%は一般的な消毒用エタノールの至適域に近く、強い殺菌効果を示します。
e.99%
誤り。99%では水分が少なく、タンパク変性と内部浸透が十分に進みにくいうえ、蒸発も速いため最強とはいえません。
覚えるポイント
- エタノールは約60〜80%付近で強い殺菌効果を示します。
- 無水に近いほど強いわけではありません。
- 有機物がある場合は消毒前に洗浄します。