118C012|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
咀嚼力を発揮するために必要な感覚刺激を受容するのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
咀嚼力の調節には、閉口筋の長さを検出する筋紡錘と、歯に加わる力を検出する歯根膜機械受容器が重要です。
解説
閉口筋の筋紡錘は筋の伸張と長さ変化を受容し、下顎位や閉口筋活動の反射性調節に関与します。歯根膜のRuffini神経終末は歯に加わる方向と大きさを感知し、食物の硬さに応じた咬合力の微調整や過大な力からの防御に関与します。
咀嚼は随意運動で開始されますが、その後は中枢性パターン発生器と末梢感覚入力によって連続的に調整されます。
臨床でのイメージ
予想より硬い物を咬んだときに瞬時に咬合力を弱められるのは、歯根膜や咀嚼筋からの感覚入力があるためです。
選択肢の確認
a.象牙芽細胞
誤り。象牙芽細胞は象牙質形成を担う細胞です。象牙質知覚への関与は議論されますが、咀嚼力調節の主要な機械受容器ではありません。
b.閉口筋の筋紡錘
正しい。閉口筋の筋紡錘は筋の長さと伸張を検出し、閉口筋活動と顎位の調節に関与します。
c.閉口筋のGolgi 腱器官
誤り。Golgi腱器官は筋張力を受容しますが、咀嚼力の精密な調節で代表的に重視されるのは筋紡錘と歯根膜機械受容器です。
d.口腔粘膜の自由神経終末
誤り。口腔粘膜の自由神経終末は主に痛覚や温度覚などを受容し、咬合力の定量的な調節を担う中心受容器ではありません。
e.歯根膜のRuffini 神経終末
正しい。歯根膜のRuffini神経終末は歯に加わる機械刺激を検出し、咬合力の方向と大きさの調節に重要です。
覚えるポイント
- 閉口筋の筋紡錘は筋長を検出します。
- 歯根膜のRuffini神経終末は歯に加わる力を検出します。
- 咀嚼力は中枢パターンと末梢感覚の両方で調節されます。