118C013|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
セファロ分析の距離計測項目のうち、口呼吸によって変化する値はどれか。 1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
口呼吸に伴う下顎の後下方回転と長顔傾向を、セファロ距離計測に結び付けます。
解説
慢性的な口呼吸では、気道を確保するために頭位や舌位が変化し、下顎が後下方へ回転しやすくなります。その結果、下顔面高が増大し、N-Meで表される前顔面高が大きくなる傾向があります。
Nは鼻根点、Meはオトガイ最下点であり、N-Meは顔面の垂直的な高さを表します。口呼吸では開咬、狭窄歯列弓、ハイアングル傾向などを伴うことがあります。
セファロ分析のポイント
口呼吸と結び付ける代表所見は、下顎の後下方回転と前顔面高の増大です。
選択肢の確認
a.N-S
誤り。N-Sは前頭蓋底長を示し、口呼吸による機能的変化を直接反映する代表的な距離ではありません。
b.N-Me
正しい。N-Meは前顔面高を示し、口呼吸に伴う下顎の後下方回転や長顔傾向で増大しやすい値です。
c.S-Ba
誤り。S-Baは頭蓋底後方の距離を示し、口呼吸による垂直的顔面変化の代表指標ではありません。
d.Ar-Gn
誤り。Ar-Gnは下顎の有効長に関係する距離であり、口呼吸で最も特徴的に変化する距離としてはN-Meが適切です。
e.ANS-PNS
誤り。ANS-PNSは上顎骨体長、すなわち硬口蓋の前後的長さを示し、口呼吸による前顔面高の変化を直接表しません。
覚えるポイント
- N-Meは前顔面高を表します。
- 口呼吸では下顎後下方回転と長顔傾向を生じやすくなります。
- ANS-PNSは上顎骨体の前後的長さです。