118C002|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
歯科治療の際に室温に配慮すべき先天異常はどれか。1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
発汗障害を伴う先天異常では、歯科診療室の温度上昇による高体温に注意します。外胚葉由来組織の異常と全身管理を結び付ける問題です。
解説
無汗型外胚葉形成不全では、汗腺の欠如または低形成により発汗が著しく低下します。体熱を汗の蒸発で逃がしにくいため、暑い環境や長時間の歯科治療で体温が上昇しやすく、診療室の室温調整、休憩、水分補給などが重要です。
歯科領域では、先天性欠如歯、円錐歯、歯の萌出異常、唾液腺の発育不全に伴う口腔乾燥などを認めることがあります。
全身管理上の注意点
発汗できない患者では、発熱が感染によるものとは限りません。環境温、診療時間、衣服、体温を確認し、過熱を防ぎます。
選択肢の確認
a.骨形成不全症
誤り。骨形成不全症では易骨折性や象牙質形成不全に注意しますが、発汗障害を理由とする室温管理が中心ではありません。
b.Crouzon 症候群
誤り。Crouzon 症候群では頭蓋縫合早期癒合、眼球突出、上顎劣成長、気道の問題などに注意します。無汗を主要徴候とはしません。
c.鎖骨頭蓋骨異形成症
誤り。鎖骨頭蓋骨異形成症では鎖骨形成不全、多数の過剰歯、永久歯萌出遅延が重要で、体温調節障害は典型的ではありません。
d.第一第二鰓弓症候群
誤り。第一第二鰓弓症候群では顎顔面の左右非対称、耳介異常、気道管理などが問題になりますが、発汗障害は代表的ではありません。
e.無汗型外胚葉形成不全
正しい。無汗型外胚葉形成不全では汗腺が欠如または低形成で、発汗による体温調節が困難なため室温に配慮します。
覚えるポイント
- 無汗型外胚葉形成不全では汗腺低形成による高体温に注意します。
- 歯科所見は先天性欠如歯、円錐歯、萌出異常などです。
- 室温調整、休憩、水分補給を組み合わせて過熱を防ぎます。