118B089第118回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

舌白板症の切除後の口腔内写真(別冊No. 31)を別に示す。 切除後の処置で適切なのはどれか。1 つ選べ。

118B089の問題画像
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正解: a

正答

a

この問題のポイント

広い舌粘膜欠損では、創面を被覆し拘縮を抑えて舌機能を保つため、欠損の深さと広さに応じて植皮を行います。

解説

舌白板症を広範囲に切除した後、筋層を大きく失っていない比較的浅い欠損では、分層植皮などで創面を被覆できます。植皮は肉芽形成と瘢痕拘縮を抑え、疼痛を軽減し、舌の可動性を保つ目的があります。

深く大きな組織欠損や舌体積の補填が必要な場合は、有茎・遊離皮弁による再建を検討します。

画像の確認

実画像では、舌側縁の白板症切除後に広く浅い粘膜欠損があり、血流のある舌筋面が露出している。広い表在性欠損を被覆して上皮化を促す植皮を選ぶ正答aに対応する。

選択肢の確認

a.植 皮
正答。最も適切です。
比較的浅く広い舌粘膜欠損を植皮で被覆し、創面保護と瘢痕拘縮の軽減を図ります。

b.遊離粘膜移植
誤り。
遊離粘膜移植は採取できる面積が限られ、広い舌欠損の被覆には不足しやすいため、本症例の第一選択ではありません。

c.デブリードマン
誤り。
デブリードマンは壊死組織や汚染組織を除去する処置です。切除後の健常な欠損創を再建する方法ではありません。

d.前腕皮弁による再建
誤り。
前腕皮弁は深く大きな欠損や体積・可動性の再建に有用ですが、浅い白板症切除創には侵襲が大きすぎます。

e.酸化セルロースの塡入
誤り。
酸化セルロースは局所止血材です。止血を補助しても、広い創面を長期的に被覆・再建する材料ではありません。

f.大胸筋皮弁による再建
誤り。
大胸筋皮弁は大きな頭頸部欠損の再建に用いる有茎皮弁で、表在性舌粘膜欠損には過大な再建です。

g.ハイドロコロイド材による被覆
誤り。
ハイドロコロイド材は皮膚創傷の被覆材として用いられますが、口腔内の舌切除創を再建する標準的方法ではありません。

覚えるポイント

  • 浅く広い舌欠損には植皮で創面を被覆します。
  • 深く大きな欠損では皮弁再建を検討します。
  • 酸化セルロースは止血材であり再建材ではありません。

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