118B051|第118回 歯科医師国家試験 過去問
舌接触補助床を製作するために行った構音検査の結果を表に示す。 「パ」 : 良 好 「タ」 : 不 良 「ダ」 : 不 良 「サ」 : 良 好 「カ」 : 良 好 「ガ」 : 良 好 口蓋部で厚くするのはどれか。1 つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
構音時の舌と口蓋の接触部位から、舌接触補助床を厚くする位置を決めます。「タ」「ダ」は舌尖を上顎前歯部後方へ接触させる音です。
解説
「タ」「ダ」は歯茎音で、舌尖または舌端を上顎前歯の口蓋側から歯槽部付近へ接触させて産生します。この音が不良で、「カ」「ガ」のような軟口蓋音が良好であれば、舌後方ではなく口蓋前方部の接触不足を考えます。
舌接触補助床〈PAP〉の前方部を厚くし、舌尖が届きやすい形態に調整します。調整は構音だけでなく、嚥下、装着感、清掃性も確認しながら段階的に行います。
構音のポイント
「パ」は口唇音、「タ・ダ」は歯茎音、「カ・ガ」は軟口蓋音です。どの器官で狭めや閉鎖を作るかを対応させます。
画像の確認
実画像では、構音検査表で「タ」と「ダ」だけが不良で、他の「パ」「サ」「カ」「ガ」は良好と示されている。舌尖を前方口蓋へ接触させる歯茎音を補助するため前方部を厚くする正答bを支える。
選択肢の確認
a.全 体
誤り。
口蓋全体を一様に厚くすると舌房を過度に狭め、良好な音まで障害する可能性があります。障害音に対応する部位だけを調整します。
b.前方部
正しい。
「タ」「ダ」は舌尖が口蓋前方の歯槽部へ接触して作るため、前方部を厚くして舌接触を補助します。
c.側方部
誤り。
側方部の厚みは舌側縁の接触などに関係しますが、「タ」「ダ」の主な接触部位ではありません。
d.中央部
誤り。
中央部を厚くすることは舌背の挙上を補助する場合がありますが、本問の歯茎音の改善部位ではありません。
e.後方部
誤り。
後方部は「カ」「ガ」など軟口蓋音や嚥下時の舌後方接触と関係します。本症例ではこれらの音は良好です。
覚えるポイント
- 「タ」「ダ」は舌尖と口蓋前方部で作る歯茎音です。
- 「カ」「ガ」は舌後方と軟口蓋で作ります。
- PAPは障害音に対応する部位を選択的に厚くします。