118B034|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
顎骨内に発生した囊胞のH-E 染色病理組織像(別冊No. 7)を別に示す。 診断名はどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
正角化性歯原性囊胞では、裏装上皮の正角化、明瞭な顆粒層、比較的平坦な上皮結合組織境界が重要です。
解説
正角化性歯原性囊胞は顎骨内に生じる発育性歯原性囊胞です。病理組織では、囊胞腔を正角化を示す重層扁平上皮が裏装し、角化層直下に顆粒層がみられます。
歯原性角化囊胞でみられる錯角化、波状の角化面、柵状配列を示す基底細胞層とは区別します。正角化性歯原性囊胞は一般に再発率が比較的低いとされます。
病理像で見るポイント
角化が正角化か錯角化か、顆粒層の有無、基底細胞の配列、上皮と結合組織の境界を確認します。
画像の確認
実画像では、囊胞壁が波状の厚い正角化層と明瞭な顆粒層を伴う重層扁平上皮で裏装されている。正角化性歯原性囊胞の組織像に一致し、正答eを支える。
選択肢の確認
a.歯根囊胞
誤り。
歯根囊胞は失活歯根尖部に生じる炎症性囊胞で、非角化性重層扁平上皮と炎症性細胞浸潤を示すことが多いです。
b.単純性骨囊胞
誤り。
単純性骨囊胞は真の上皮性囊胞ではなく、通常は明確な上皮性裏装を欠きます。
c.鼻口蓋管囊胞
誤り。
鼻口蓋管囊胞では、重層扁平上皮や呼吸上皮による裏装とともに、囊胞壁内の神経・血管などが診断の手掛かりになります。
d.腺性歯原性囊胞
誤り。
腺性歯原性囊胞では粘液細胞、腺管様・微小囊胞状構造、上皮の局所的肥厚などがみられます。
e.正角化性歯原性囊胞
正しい。
正角化性歯原性囊胞では正角化層と顆粒層を伴う重層扁平上皮が特徴です。
覚えるポイント
- 正角化性歯原性囊胞は正角化と顆粒層が特徴です。
- 単純性骨囊胞は上皮性裏装を欠きます。
- 歯根囊胞は失活歯の根尖部に生じる炎症性囊胞です。