118A016|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
大脳皮質のBroca 領域の脳梗塞で発症するのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
Broca領域は優位半球の前頭葉にあり、言語を産生する働きに関与します。障害されると、理解は比較的保たれる一方、発語が非流暢になる運動性失語を生じます。
解説
Broca領域の障害では、患者は伝えたい内容を理解していても、言葉を滑らかに組み立てて話すことが難しくなります。発語は努力性で短く、助詞が少ないことがあります。復唱や書字も障害されることがあります。
失語は言語機能の障害です。発声・構音に関わる筋や神経の障害による構音障害とは区別します。
ひっかけポイント
「話せない」症状でも、失語、構音障害、発声障害を分けます。言語理解、復唱、呼称、読み書きを確認します。
選択肢の確認
a.伝導失語
誤り。
伝導失語は弓状束などの障害で生じ、復唱障害が目立ちます。発話は比較的流暢で、Broca領域単独障害の典型ではありません。
b.運動性失語
正しい。
Broca領域の障害で生じる非流暢性失語です。言語理解は比較的保たれますが、発語が努力性になります。
c.感覚性失語
誤り。
感覚性失語はWernicke領域の障害で生じ、流暢に話しても内容が乏しく、言語理解が障害されます。
d.器質性構音障害
誤り。
器質性構音障害は舌、口蓋、顎などの形態異常や欠損による発音障害です。大脳皮質の言語中枢障害とは異なります。
e.運動障害性構音障害
誤り。
運動障害性構音障害は、構音筋を支配する神経系の障害により、発声・構音運動が不正確になる状態です。言語機能そのものの障害ではありません。
覚えるポイント
- Broca領域 → 運動性失語です。
- Wernicke領域 → 感覚性失語です。
- 失語は言語機能、構音障害は発声・構音運動の障害です。