117D078第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

70 歳の女性。上顎右側側切歯の審美不良を主訴として来院した。診察の結果、 クラウンを再製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 28A)、エックス 線画像(別冊No. 28B)及び除去した支台築造体と補綴装置の写真(別冊No. 28C)を 別に示す。 除去に用いたのはどれか。2 つ選べ。

117D078の問題画像
2つ選択
解答・解説を見る

正解: c・d

正答

c、d

この問題のポイント

写真では陶材焼付冠を切断して除去し、その後に金属製支台築造体を撤去しています。用いるのはマイクロモーターとクラウンリムーバーです。

解説

クラウンを安全に外すには、まずマイクロモーターに切削器具を装着して補綴装置へ切れ目を入れ、必要に応じて分割します。クラウンリムーバーを辺縁や切れ目に係合させ、支台歯へ過大な力を加えないよう撤去します。

エックス線画像ではポストが根管内へ延びているため、ポスト長・方向を把握して切削し、歯根破折や穿孔を避けます。写真Cの除去物は、分割された前装冠と金属製ポストコアです。

画像の確認

実画像では、上顎右側側切歯のクラウンと長い鋳造ポストが分離して撤去され、クラウンには切削溝が付与されている。回転切削器具を駆動するマイクロモーターで溝を形成し、クラウンリムーバーで離脱させた外観が、正答c・dを支える。

選択肢の確認

a.スクリューバー
誤り。スクリューバーはねじ込み式装置の操作に用いますが、写真の前装冠と鋳造支台築造体の除去器具ではありません。

b.ピーソーリーマー
誤り。ピーソーリーマーは根管口部拡大やポストスペース形成に用い、補綴装置の撤去には用いません。

c.マイクロモーター
正しい。マイクロモーターで冠に切れ目を入れ、分割・切削して除去します。

d.クラウンリムーバー
正しい。クラウンリムーバーを冠へ係合させ、牽引・衝撃によって撤去します。

e.カーボランダムポイント
誤り。カーボランダムポイントは研削材ですが、提示された除去操作で選ぶ器具の組合せには含まれません。

覚えるポイント

  • 補綴装置除去前にポストの長さと方向を画像で確認する。
  • マイクロモーターは切削・分割、クラウンリムーバーは撤去に用いる。
  • 無理な牽引は歯根破折を起こすため避ける。

関連問題

117D077117D079
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)