117D020第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

鉄欠乏性貧血でみられるのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: d

正答

d

この問題のポイント

鉄欠乏性貧血では上皮の成熟や再生が障害され、口腔では粘膜萎縮、平滑舌、口角炎などがみられます。

解説

鉄はヘモグロビン合成だけでなく、上皮組織の維持にも関与します。欠乏すると舌乳頭が萎縮して舌が平滑化し、口腔粘膜全体が菲薄化して灼熱感や疼痛を伴うことがあります。

血液検査では小球性低色素性貧血を示し、原因検索と鉄補充が必要です。歯科では粘膜症状だけで局所疾患と決めつけず、全身状態を確認します。

選択肢の確認

a.巨 舌
誤り。巨舌は先端巨大症、甲状腺機能低下症、Beckwith-Wiedemann症候群などでみられます。

b.偽 膜
誤り。偽膜はカンジダ症や偽膜性炎症などでみられる所見です。

c.溝 舌
誤り。溝舌は舌背に溝を認める形態異常で、鉄欠乏性貧血の代表所見ではありません。

d.粘膜萎縮
正しい。鉄欠乏性貧血では口腔粘膜や舌乳頭の萎縮がみられます。

e.粘膜下出血
誤り。粘膜下出血は血小板異常や凝固異常で問題となる所見です。

覚えるポイント

  • 鉄欠乏性貧血は小球性低色素性。
  • 口腔では粘膜萎縮、平滑舌、口角炎。
  • 粘膜症状から全身疾患を疑う視点をもつ。

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