117A088|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
51 歳の男性のエックス線画像(別冊No. 32A)、CT(別冊No. 32B)及びMRI(別 冊No. 32C)を別に示す。 矢印の領域を満たしているのはどれか。1 つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
顎下部の画像解剖では、顎舌骨筋の下方で下顎骨内側に位置する顎下隙と、そこを占める顎下腺を確認します。
解説
顎下腺は大部分が顎舌骨筋より下方の顎下隙にあり、腺の深部が顎舌骨筋後縁を回り込んで口底側へ続きます。CT・MRIでは下顎骨体内側、顎舌骨筋下方、顎二腹筋前腹付近にみられます。
本問では、矢印領域を満たす構造は顎下腺です。
画像の確認
実画像では、パノラマ像の矢印領域は下顎角の下内側にあり、CTとMRIでは顎舌骨筋より下方の顎下隙を占める左右対称の軟組織として描出されている。位置と形態が顎下腺に一致するため、正答bにつながる。
選択肢の確認
a.咬 筋
誤り。
咬筋は下顎枝外側を覆う筋で、顎下隙を満たす構造ではありません。
b.顎下腺
正しい。
顎下腺は顎舌骨筋下方の顎下隙を主に占め、本問の矢印領域に一致します。
c.耳下腺
誤り。
耳下腺は下顎枝後方から外側、耳介前下方に位置します。
d.舌下腺
誤り。
舌下腺は顎舌骨筋より上方の舌下隙に位置します。
e.顎舌骨筋
誤り。
顎舌骨筋は口底の筋性隔壁で、腺組織として領域を満たすものではありません。
f.胸鎖乳突筋
誤り。
胸鎖乳突筋は頸部外側後方に位置します。
g.内側翼突筋
誤り。
内側翼突筋は下顎枝内側に付着する咀嚼筋で、顎下隙の主内容ではありません。
覚えるポイント
- 顎舌骨筋より上:舌下腺。
- 顎舌骨筋より下:顎下腺。
- 耳下腺は下顎枝後外側に位置します。