117A064|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
彎曲徴が他の歯と異なるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
彎曲徴は、歯冠を切縁・咬合面側から見たときの、唇側・頰側面と近遠心面との移行部の彎曲度の差を利用する左右鑑別点です。
解説
一般には、唇側・頰側面から近心面へ移行する部分の彎曲が、遠心面へ移行する部分より強くなります。しかし上顎第一小臼歯ではこの関係が逆転し、遠心側の彎曲が近心側より強いという特徴があります。
彎曲徴と隅角徴は別の所見です。隅角徴は近心隅角が鋭く、遠心隅角が丸いという差を指します。歯の左右鑑別では、彎曲徴、隅角徴、歯根徴などを組み合わせます。
選択肢の確認
a.上顎犬歯
誤り。
上顎犬歯は一般的な彎曲徴を示し、上顎第一小臼歯のような逆転が代表的ではありません。
b.上顎第一小臼歯
正しい。
上顎第一小臼歯は逆の彎曲徴を示し、遠心側の彎曲が近心側より強くなります。
c.上顎第一大臼歯
誤り。
上顎第一大臼歯は本問で他歯と異なる彎曲徴を示す代表ではありません。
d.下顎犬歯
誤り。
下顎犬歯は一般的な近遠心の彎曲差を示します。
e.下顎第一小臼歯
誤り。
下顎第一小臼歯は上顎第一小臼歯のような逆彎曲徴を代表しません。
覚えるポイント
- 彎曲徴は唇側・頰側面と隣接面との移行部の彎曲度を比較します。
- 一般には近心側が強く、上顎第一小臼歯では遠心側が強い逆彎曲徴を示します。
- 隅角徴・彎曲徴・歯根徴を混同しないことが重要です。