117A034|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
作業用模型上で適合良好であった全部金属冠を試適したところ、支台歯上で浮き 上がりを認めた。 浮き上がりの原因で考えられるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
模型上では適合する冠が口腔内で浮く場合、口腔内と模型の不一致か、隣接面コンタクトの過緊密を疑います。
解説
印象体を硬化完了前に撤去すると変形し、実際の支台歯と異なる模型が作られます。その模型上で冠が適合しても、口腔内では内面が干渉して完全に着座しません。
また隣接面コンタクトが強すぎると、冠は支台歯方向へ入り切らず浮き上がります。試適時はまずコンタクト、内面適合、辺縁、咬合の順に確認します。
選択肢の確認
a.印象体の硬化完了前の撤去
正しい。
印象材が十分硬化する前に撤去すると永久変形が起こり、模型と口腔内支台歯が一致しなくなります。
b.隣接面コンタクトの調整不足
正しい。
隣接面コンタクトが過緊密だと冠が押し込めず、支台歯上で浮き上がります。
c.歯型の歯列模型からの浮き上がり
誤り。
歯型が歯列模型から浮いた状態は咬合や隣接関係へ影響し得ますが、本問の模型上適合・口腔内不適合の代表原因としては選びません。
d.チェックバイトのトリミング不足
誤り。
チェックバイトのトリミング不足は咬合器装着や咬合関係に影響しますが、支台歯への冠の着座そのものを妨げる原因ではありません。
e.埋没時のワックスパターンの変形
誤り。
ワックスパターンが変形すれば模型上でも適合不良を示しやすく、模型上で適合良好という条件と合いません。
覚えるポイント
- 模型上のみ適合する場合は印象・模型誤差を疑います。
- 口腔内の浮き上がりでは隣接面コンタクトを最初に確認します。
- 試適は着座、辺縁、コンタクト、咬合の順に系統的に行います。