117A035|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
40 歳の女性。左側頰部の疼痛を主訴として来院した。1 週前に自転車で転倒し、 顔面を強打したという。同部の腫脹と知覚鈍麻を認め、開口量は20 mm である。 初診時のエックス線画像(別冊No. 11A)、CT(別冊No. 11B)及び3D-CT(別冊 No. 11C)を別に示す。 知覚鈍麻の直接的原因と考えられる骨折線はどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
頰部知覚鈍麻を伴う中顔面骨折では、眼窩下神経の走行部を横切る骨折線が直接原因になります。
解説
眼窩下神経は上顎神経の枝で、眼窩下溝・眼窩下管を通り、眼窩下孔から顔面へ出て、下眼瞼、鼻翼外側、上唇、頰部の知覚を支配します。頰骨上顎複合体骨折では、眼窩下縁や眼窩下管付近の骨折により知覚鈍麻が生じます。
本問では、その骨折線を示すのがオです。
画像の確認
実画像では、3D-CTのオの矢印先端が左眼窩下縁から眼窩下孔へ続く領域の骨折線を指し、同側頰骨周囲には複数の骨折線が見える。頰部知覚を担う眼窩下神経の走行部を横切る位置であるため、直接原因としてオを選ぶ正答eを支持する。
選択肢の確認
a.ア
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。眼窩下神経の走行部を横切るかを画像で確認します。
b.イ
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。知覚鈍麻の支配領域と骨折線の解剖学的位置を対応させます。
c.ウ
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。
d.エ
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。開口障害の原因となる骨折と知覚鈍麻の原因となる骨折を分けて考えます。
e.オ
正答。最も適切です。
図選択肢です。正答です。本問では、眼窩下神経の走行部に関係する骨折線を示します。
覚えるポイント
- 頰部・上唇・鼻翼外側の知覚は眼窩下神経です。
- 中顔面骨折では眼窩下縁・眼窩下管の骨折を確認します。
- 症状の支配領域から損傷神経を逆算します。