117A011|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
粘膜の消毒に適用できるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
粘膜消毒では、目的部位に使用できる薬剤か、組織刺激性や適応を確認します。代表はポビドンヨードです。
解説
ポビドンヨードはヨウ素を徐放し、細菌、真菌、ウイルスなどに広い抗微生物作用を示します。皮膚だけでなく、適切な製剤・濃度で粘膜の消毒にも用いられます。
一方、高水準消毒薬や強い組織障害性をもつ薬剤を粘膜へ直接使用してはいけません。歯科では、器材消毒、皮膚消毒、口腔粘膜消毒、根管洗浄を区別することが重要です。
選択肢の確認
a.グルタラール
誤り。
グルタラールは耐熱性のない医療器具などの高水準消毒に用いる薬剤で、患者の粘膜へ使用しません。
b.ポビドンヨード
正しい。
ポビドンヨードは広い抗微生物スペクトルをもち、適切な製剤は口腔粘膜を含む粘膜消毒に使用できます。
c.消毒用エタノール
誤り。
消毒用エタノールは皮膚消毒に用いますが、粘膜への刺激が強く、粘膜消毒には適しません。
d.次亜塩素酸ナトリウム
誤り。
次亜塩素酸ナトリウムは根管洗浄や環境表面の処理などに用いられますが、粘膜消毒薬として直接使用しません。
e.クロルヘキシジングルコン酸塩液
誤り。
クロルヘキシジングルコン酸塩液は皮膚消毒などに用いられますが、日本では粘膜への使用に重大な過敏反応の懸念があり、本問の粘膜消毒には選びません。
覚えるポイント
- 粘膜消毒には適応のあるポビドンヨードを用います。
- グルタラールは器具、エタノールは皮膚、次亜塩素酸ナトリウムは根管洗浄などと整理します。
- 殺菌力だけでなく、使用部位と組織毒性を確認します。