116D078|第116回 歯科医師国家試験 過去問
社会歯科公衆衛生・予防歯科
水道水フロリデーションの齲蝕予防機序はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・e
正答
a、b、e
この問題のポイント
水道水フロリデーションは、低濃度フッ化物が継続的に口腔内へ供給され、脱灰・再石灰化の均衡を再石灰化側へ動かします。
解説
フッ化物はエナメル質結晶へ取り込まれ、酸に溶けにくいフルオロアパタイト様結晶の形成と結晶性向上に寄与します。また、初期脱灰部へのミネラル再沈着を促して再石灰化を高めます。
フッ化カルシウム様沈着は高濃度の局所塗布で重要な貯蔵庫となりますが、低濃度を継続的に供給する水道水フロリデーションの主要機序としては選びません。唾液緩衝能そのものを上げる方法でもありません。
選択肢の確認
a.結晶性の向上
正しい。フッ化物の取り込みによりエナメル質結晶の安定性・耐酸性が向上します。
b.再石灰化の促進
正しい。低濃度フッ化物が再石灰化を促進します。
c.唾液緩衝能の向上
誤り。唾液緩衝能は主に重炭酸系などに依存し、水道水フロリデーションの直接機序ではありません。
d.フッ化カルシウムの生成
誤り。フッ化カルシウムの多量生成は高濃度局所応用で重要であり、ここでの主要機序ではありません。
e.フルオロアパタイトの生成
正しい。フッ化物が結晶へ取り込まれ、フルオロアパタイトの生成に寄与します。
覚えるポイント
- 低濃度フッ化物の主作用は再石灰化促進です。
- フルオロアパタイトは耐酸性が高いです。
- 高濃度塗布ではフッ化カルシウム様沈着が重要です。