116B029第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

前歯部開咬を呈するのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: d・e

正答

d、e

この問題のポイント

下顎枝高の両側性低下は、下顎骨の時計回り回転を起こして前歯部開咬につながります。

解説

進行性下顎頭吸収では下顎頭が吸収されて下顎枝高が低下し、下顎が後下方へ回転して前歯部開咬を生じます。また、両側関節突起骨折でも両側の下顎枝高が短縮し、臼歯部の早期接触と前歯部開咬が生じます。

選択肢の確認

a.顎放線菌症
誤り。
顎放線菌症は慢性化膿性・肉芽腫性炎症で板状硬結や瘻孔を生じますが、前歯部開咬の代表原因ではありません。

b.茎状突起過長症
誤り。
茎状突起過長症は咽頭痛、嚥下痛、頸部痛などを生じますが、下顎枝高を低下させません。

c.痛風性顎関節炎
誤り。
痛風性顎関節炎は顎関節痛や運動障害を起こし得ますが、典型的に前歯部開咬を形成する病態ではありません。

d.進行性下顎頭吸収
正しい。
両側下顎頭が吸収されると下顎枝高が低下し、下顎の時計回り回転によって前歯部開咬を生じます。

e.両側関節突起骨折
正しい。
両側関節突起骨折では両側下顎枝高が短縮し、臼歯部早期接触と前歯部開咬が生じます。

覚えるポイント

  • 両側下顎枝高の低下は前歯部開咬。
  • 片側関節突起骨折では患側への偏位、両側では開咬を考える。
  • 進行性下顎頭吸収は下顎後退と開咬を伴いやすい。

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