116B003|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
耐熱性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: a
正答
a
この問題のポイント
細菌の芽胞は、通常の栄養型細胞とは異なる強い耐熱性・耐乾燥性・耐薬品性を示します。
解説
一部の細菌は環境が悪化すると芽胞を形成します。芽胞では、脱水した核心部、ジピコリン酸カルシウム、厚いコルテックスや芽胞殻などにより、熱や乾燥に対する抵抗性が著しく高くなります。そのため、芽胞を確実に死滅させるには高圧蒸気滅菌などの適切な滅菌法が必要です。
選択肢の確認
a.芽 胞
正しい。
芽胞は細菌構造の中で最も高い耐熱性を示します。Bacillus属やClostridium属などが形成します。
b.線 毛
誤り。
線毛は付着や遺伝物質の伝達に関与する表層構造で、耐熱性を担う構造ではありません。
c.鞭 毛
誤り。
鞭毛は運動に関与するタンパク質性構造で、加熱に対して芽胞ほど抵抗性をもちません。
d.細胞壁
誤り。
細胞壁は形態保持や浸透圧からの保護に重要ですが、芽胞ほどの耐熱性はありません。
e.細胞膜
誤り。
細胞膜は物質輸送やエネルギー産生に関与しますが、熱で障害されやすい構造です。
覚えるポイント
- 芽胞は耐熱性、耐乾燥性、耐薬品性が高い。
- 芽胞形成菌の代表はBacillus属とClostridium属。
- 消毒と滅菌を区別し、芽胞には適切な滅菌条件を用いる。