116B001|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
リンパ節腫脹の造影CT(別冊No. 1)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。1 つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
頸部リンパ節は、下顎骨、舌骨、胸鎖乳突筋、顎下腺などの位置関係から同定します。
解説
造影CTでは、矢印の腫大リンパ節が下顎骨下縁の直下で、顎下腺に近い顎下三角内に位置しています。この領域は顎下リンパ節の典型的位置です。顎下リンパ節は、頰部、鼻外側、上唇・下唇外側、歯肉、口腔底前方、舌前方などからリンパを受け、口腔癌や歯性感染症で腫大することがあります。
画像の確認
実画像では、造影CTの軸位像と冠状断像で、矢印が下顎骨下縁より下方かつ外側の顎下部にある境界明瞭な卵円形の腫大構造を示している。正中のオトガイ下部や内頸静脈沿いの後外側ではなく、顎下三角内の位置であるため、顎下リンパ節を選ぶ根拠になる。
選択肢の確認
a.頰リンパ節
誤り。矢印で示される構造とは一致しません。
頰リンパ節は顔面の頰部にある表在性のリンパ節で、提示部位より前外側です。
b.舌リンパ節
誤り。矢印で示される構造とは一致しません。
舌リンパ節は舌内または舌骨舌筋周囲にみられる小リンパ節で、顎下三角の大きな腫大リンパ節とは位置が異なります。
c.顎下リンパ節
正答。矢印で示される構造です。
下顎骨下縁の下方、顎下腺周囲の顎下三角に位置しており、顎下リンパ節に一致します。
d.上内深頸リンパ節
誤り。矢印で示される構造とは一致しません。
上内深頸リンパ節は胸鎖乳突筋深面の内頸静脈周囲、特に顎二腹筋後腹付近に位置し、提示部位より後外側です。
e.オトガイ下リンパ節
誤り。矢印で示される構造とは一致しません。
オトガイ下リンパ節は左右の顎二腹筋前腹の間にある正中寄りのリンパ節で、提示された外側寄りの位置とは異なります。
覚えるポイント
- 顎下リンパ節は下顎骨下縁の下方、顎下腺周囲にある。
- オトガイ下リンパ節は正中、上内深頸リンパ節は内頸静脈周囲にある。
- CTでは骨、唾液腺、筋、血管を目印にリンパ節レベルを判断する。