116A080|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
在宅療養におけるポリファーマシーの要因になるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a、c
この問題のポイント
ポリファーマシーは単なる多剤併用ではなく、多剤によって有害事象や服薬困難が生じる状態です。処方の分散と情報共有不足が要因になります。
解説
在宅療養では複数の疾患をもち、複数医療機関・診療科を受診しやすいため、処方全体を把握する人がいないと薬剤の重複や相互作用が起こります。併科受診と多職種連携の欠如はポリファーマシーの主要因です。
薬剤師、医師、歯科医師、看護師、介護職が薬剤情報を共有し、処方目的、重複、副作用、服薬状況を定期的に見直すことが重要です。
高齢者歯科のポイント
口腔乾燥、嚥下障害、転倒、出血、認知機能低下が薬剤に関連していないか確認します。
選択肢の確認
a.併科受診
正しい。
複数診療科を受診すると同効薬の重複や相互作用が見逃されやすく、ポリファーマシーの要因になります。
b.和漢薬への変更
誤り。
和漢薬へ変更すること自体は薬剤数増加を必ず意味せず、適切な見直しであればポリファーマシーの要因とは限りません。
c.多職種連携の欠如
正しい。
多職種間で処方内容や服薬状況を共有できないと重複・不要薬が残り、ポリファーマシーの要因になります。
d.服薬カレンダーの利用
誤り。
服薬カレンダーは服薬管理とアドヒアランスを支援する手段で、薬剤数を増やす要因ではありません。
e.後発医薬品〈ジェネリック医薬品〉への変更
誤り。
後発医薬品への変更は通常、同一有効成分の置換であり、薬剤数の増加そのものではありません。
覚えるポイント
- 併科受診は処方重複の要因です。
- 多職種連携の欠如で薬剤全体を把握できなくなります。
- 薬剤数だけでなく有害事象と必要性を評価します。