115D038|第115回 歯科医師国家試験 過去問
73 歳の男性。下顎右側臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。 3か 月前に近医にて①⑦ ⑤ブリッジを除去後、 51を抜歯したという。診察の結果、片 側性の部分床義歯による処置を行うこととした。初診時の口腔内写真 (別冊No. 7 A 、下顎研究用模型検査時の写真 (別冊No. 7B 及び上下顎模型の右側面観の写真 (別冊No. 7C を別に示す。 義歯を製作する際に考慮すべきなのはどれか。 4つ選べ。

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正解: b・c・d・e
正答
b、c、d、e
この問題のポイント
片側性部分床義歯の設計では、口腔内と研究用模型から、骨隆起、対合歯の挺出、レストシート、支台歯の歯冠形態を確認します。
解説
73歳男性で、下顎右側のブリッジ除去と5の抜歯後、片側性部分床義歯を製作します。写真では下顎右側の欠損部、その周囲の残存歯、舌側の骨隆起が確認できます。側面観の模型では対合歯の挺出による顎間空隙への影響を評価できます。
下顎隆起は義歯床や大連結子と干渉し、薄い粘膜に疼痛を起こし得ます。対合する6の挺出は人工歯排列空間と咬合平面を制限します。4には咬合支持を得るレストシートが必要で、7の歯冠形態はサベイライン、維持領域、クラスプ設計を左右します。
画像の確認
実画像では、下顎右側臼歯部の欠損、舌側の骨性隆起、模型上の支台歯形態、対合歯の挺出による狭い顎間空隙が確認できる。義歯床・連結子と干渉する下顎隆起、6の挺出、4のレストシート、7のクラウン形態を考慮する正答b、c、d、eが支持される。
選択肢の確認
a.選択肢a(問題画像参照)
誤り。
画像中のaは「頰小帯」です。提示された右側の中間欠損義歯の主要な設計条件として、ほかの4項目より優先して考慮する所見ではありません。
b.選択肢b(問題画像参照)
正しい。
画像中のbは「下顎隆起」です。大連結子や義歯床の位置・厚さと干渉し、被覆すると疼痛や潰瘍の原因になるため設計時に確認します。
c.選択肢c(問題画像参照)
正しい。
画像中のcは「6の挺出」です。顎間空隙を狭くし、人工歯排列と咬合平面に影響するため考慮します。
d.選択肢d(問題画像参照)
正しい。
画像中のdは「4のレストシート」です。レストによる垂直的支持を得て、義歯の沈下を防ぐために必要です。
e.選択肢e(問題画像参照)
正しい。
画像中のeは「7のクラウン形態」です。隣接面板、レスト、クラスプの位置と着脱方向を決める重要な条件です。
覚えるポイント
- 部分床義歯では支持、把持、維持を支台歯ごとに検討します。
- 骨隆起は大連結子や床との干渉を確認します。
- 対合歯の挺出は顎間空隙と人工歯排列を制限します。