115D014|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
下顎辺縁切除後の術中写真 (別冊No. 1 )を別に示す。 矢印で示すのはどれか。 1つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
下顎後方部の舌側で、手術時に損傷へ注意する神経の走行を画像から判断します。矢印の白色索状構造は舌神経です。
解説
画像では、下顎右側臼歯部の舌側軟組織に白色の索状構造が露出し、矢印がその構造を示しています。舌神経は下顎神経の枝で、下顎枝内面を下行した後、下顎第三大臼歯部の舌側骨膜に近接して口底へ向かいます。この位置関係が画像と一致します。
舌神経は舌前方3分の2の一般感覚を伝えます。また鼓索神経の線維が合流するため、同部の味覚と顎下腺・舌下腺への副交感神経線維も運びます。
画像の確認
実画像では、下顎右側臼歯部の舌側で剝離された軟組織内を走る白色の細い索状物を黄色矢印が示している。第三大臼歯舌側骨面に近接する位置と走行は舌神経に合い、正答aを支える。
選択肢の確認
a.舌神経
正しい。
舌神経は下顎第三大臼歯部の舌側皮質骨に近接して走行します。画像の矢印が示す白色索状構造の位置と一致します。
b.舌動脈
誤り。
舌動脈は外頸動脈から分岐し、舌骨舌筋の深層を通って舌へ向かいます。画像で示された浅い舌側の神経様索状構造とは位置と性状が異なります。
c.舌下神経
誤り。
舌下神経は舌骨舌筋の表層を前方へ走り、舌筋の運動を支配します。矢印部の下顎第三大臼歯舌側に近接する構造ではありません。
d.下歯槽神経
誤り。
下歯槽神経は下顎孔から下顎管内へ入り、下顎骨内を走行します。画像の舌側軟組織内に露出する索状構造とは異なります。
e.Wharton 管
誤り。
Wharton管は顎下腺管で、口底を前方へ走って舌下小丘に開口します。矢印部の後方で骨面に近接する構造は舌神経です。
覚えるポイント
- 舌神経は下顎第三大臼歯部の舌側で骨に近接します。
- 舌神経は舌前方3分の2の一般感覚を伝えます。
- 下歯槽神経は下顎管内、舌動脈は舌骨舌筋の深層を走ります。