115C016第115回 歯科医師国家試験 過去問

社会歯科公衆衛生・予防歯科

乳歯齲2と受動喫煙の関係を検討した複数の疫学研究で、同様の関連する結果が 認められた。 該当する因果関係の判断基準はどれか。 1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

異なる研究、集団、地域、時期でも同じ関連が繰り返し確認されることを、因果関係判断の関連の一致性といいます。

解説

疫学で観察された関連が因果関係を示すかを考える際には、Bradford Hillの観点が参考になります。

本問では、乳歯齲2と受動喫煙の関連について、複数の疫学研究で同様の結果が得られています。研究者、研究方法、対象集団、地域などが異なっても同じ方向の関連が再現されることは、偶然や特定のバイアスだけでは説明しにくく、因果関係を支持します。これが関連の一致性です。

ただし、一致性だけで因果関係が確定するわけではありません。時間性、強固性、生物学的妥当性、用量反応関係なども総合して判断します。

選択肢の確認

a.関連の一致性
正しい。
複数の研究で同様の関連が再現されていることを示す基準です。本問の記述に直接対応します。

b.関連の強固性
誤り。
相対危険度やオッズ比が大きいなど、曝露と疾病の関連の程度が強いことを指します。複数研究で結果が一致することとは異なります。

c.関連の時間性
誤り。
原因と考える曝露が、結果である疾病の発生より前に存在することを指します。因果関係に不可欠ですが、本問の「複数研究で同様」という記述ではありません。

d.関連の整合性
誤り。
観察された関連が、既存の生物学、疾病の自然史、実験結果などと矛盾しないことを指します。研究間で同じ結果が得られる一致性とは区別します。

e.関連の特異性
誤り。
特定の曝露が特定の疾病と結びつく程度を指します。ただし、多因子疾患では特異性が低くても因果関係は否定されません。

覚えるポイント

  • 複数研究で同じ結果が再現されるのは関連の一致性です。
  • 原因が結果より先にあることは時間性です。
  • 因果関係は一つの基準だけでなく、複数の観点から判断します。

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