115C005|第115回 歯科医師国家試験 過去問
顔貌所見と原因の組合せで正しいのはどれか。 1つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
代表的な顔貌所見と原因疾患を対応させます。正しい組合せは、満月様顔貌と副腎皮質ステロイド薬の長期服用です。
解説
副腎皮質ステロイド薬を長期に使用すると、糖質コルチコイド作用によって脂肪の再分布が起こり、顔面が丸くなる満月様顔貌を呈することがあります。中心性肥満、後頸部脂肪沈着、皮膚菲薄化、高血糖、骨粗鬆症などを伴うこともあります。
他の代表的な対応は次のとおりです。
- 蝶形紅斑:全身性エリテマトーデス
- 仮面様顔貌:Parkinson 病
- Hippocrates 様顔貌:重篤な消耗、脱水、腹膜炎などでみられることがある
画像の確認
実画像では、顔貌所見と原因の対応表が示され、c欄に『満月様顔貌―副腎皮質ステロイド薬の長期服用』と記載されている。他の欄は蝶形紅斑とParkinson病、仮面様顔貌とSLEなど対応が入れ替わっており、表の記載が正答cを直接支える。
選択肢の確認
a.選択肢a(問題画像参照)
誤り。
問題画像のaは「蝶形紅斑 — Parkinson 病」です。蝶形紅斑は頰部から鼻根部にかけてみられる全身性エリテマトーデスの代表的皮膚所見であり、Parkinson 病の所見ではありません。
b.選択肢b(問題画像参照)
誤り。
問題画像のbは「仮面様顔貌 — 全身性エリテマトーデス」です。仮面様顔貌は表情筋運動の低下によってみられるParkinson 病の代表的所見です。
c.選択肢c(問題画像参照)
正しい。
問題画像のcは「満月様顔貌 — 副腎皮質ステロイド薬長期服用」です。長期の糖質コルチコイド作用による脂肪再分布で生じます。
d.選択肢d(問題画像参照)
誤り。
問題画像のdは「毛細血管拡張 — 腎不全」です。毛細血管拡張はさまざまな皮膚疾患、結合組織疾患、肝疾患などでみられますが、腎不全に特異的な代表顔貌ではありません。
e.選択肢e(問題画像参照)
誤り。
問題画像のeは「Hippocrates 様顔貌 — 慢性 GVHD」です。Hippocrates 様顔貌は重篤な全身衰弱や脱水などでみられる古典的顔貌で、慢性GVHDとの代表的組合せではありません。
覚えるポイント
- 満月様顔貌は副腎皮質ステロイド薬の長期使用でみられます。
- 蝶形紅斑は全身性エリテマトーデス、仮面様顔貌はParkinson 病です。
- 組合せ問題では、顔貌所見と原因を個別に判定します。