115B057|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
口腔機能低下症が疑われる患者に対して行う検査はどれか。 3つ選べ。
3つ選択
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正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
口腔機能低下症では、咬合、舌、口唇、咀嚼、嚥下などを客観的に評価します。選択肢では、舌圧検査、咬合力検査、オーラルディアドコキネシスが診断に用いられます。
解説
口腔機能低下症は、加齢や疾患などによって複数の口腔機能が低下した状態です。単一の症状だけで判断せず、口腔衛生状態、口腔乾燥、咬合力、舌口唇運動機能、舌圧、咀嚼機能、嚥下機能などを評価します。
舌圧検査では、舌が口蓋へ押し付ける最大圧を測定し、食塊形成・送り込みに必要な舌機能を評価します。
咬合力検査では、感圧フィルムや咬合力計などを用い、歯列全体または個々の部位の咬合力を評価します。
オーラルディアドコキネシスでは、「パ」「タ」「カ」などを一定時間にできるだけ速く反復発音し、口唇、舌尖、舌後方部の運動速度と巧緻性を評価します。
臨床でのイメージ
口腔機能低下症は、食べにくさだけでなく、舌運動、咬合、乾燥、清掃状態など複数の機能を組み合わせて判定します。
選択肢の確認
a.舌圧検査
正しい。
舌と口蓋の間に生じる圧を測定し、舌の筋力と食塊送り込み機能を評価します。
b.顎運動検査
誤り。
顎運動検査は下顎運動経路や顎関節・咀嚼運動の評価に用いますが、口腔機能低下症の標準的な診断項目ではありません。
c.咬合力検査
正しい。
咬合力低下の有無を客観的に評価する、口腔機能低下症の検査項目です。
d.パラトグラム検査
誤り。
パラトグラムは発音時の舌と口蓋の接触部位を記録する検査で、構音評価に用います。口腔機能低下症の標準的検査項目ではありません。
e.オーラルディアドコキネシス
正しい。
反復音節の発音回数から、舌・口唇の運動速度と巧緻性を評価します。
覚えるポイント
- 舌圧検査は舌の筋力を評価します。
- オーラルディアドコキネシスは舌口唇運動機能を評価します。
- 口腔機能低下症は複数項目を総合して判断します。