115B034|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
末梢神経の髄鞘を形成する細胞はどれか。 1つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
髄鞘を形成する細胞は、中枢神経系と末梢神経系で異なります。末梢神経ではシュワン細胞、中枢神経ではオリゴデンドロサイトです。
解説
髄鞘は軸索を取り囲む脂質に富む構造で、電気的絶縁体として働きます。髄鞘がある神経線維では、活動電位がRanvier絞輪から次の絞輪へ跳ぶように伝わる跳躍伝導が起こり、伝導速度が高まります。
末梢神経系では、シュワン細胞が軸索の一部を何重にも取り巻いて髄鞘を形成します。1個のシュワン細胞は、通常1本の軸索の1区間を髄鞘化します。
中枢神経系では、オリゴデンドロサイトが髄鞘を形成します。1個のオリゴデンドロサイトは、複数の軸索の複数区間を髄鞘化できます。
ひっかけポイント
Schwann細胞=末梢、oligodendrocyte=中枢を対で覚えます。
選択肢の確認
a.ゴルジ細胞
誤り。
ゴルジ細胞は小脳皮質に存在する介在ニューロンです。髄鞘を形成するグリア細胞ではありません。
b.シュワン細胞
正しい。
末梢神経の軸索を取り囲み、髄鞘を形成します。末梢神経損傷後の軸索再生にも関与します。
c.ミクログリア
誤り。
ミクログリアは中枢神経系の免疫担当細胞で、貪食や炎症反応に関与します。髄鞘形成細胞ではありません。
d.アストロサイト
誤り。
アストロサイトは中枢神経系で、神経細胞の支持、イオン環境の調節、血液脳関門の維持などに関与します。髄鞘は形成しません。
e.オリゴデンドロサイト
誤り。
オリゴデンドロサイトは髄鞘を形成しますが、その部位は中枢神経系です。末梢神経の髄鞘形成細胞ではありません。
覚えるポイント
- 末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成します。
- 中枢神経の髄鞘はオリゴデンドロサイトが形成します。
- ミクログリアは免疫、アストロサイトは支持・恒常性維持に関与します。