115B033|第115回 歯科医師国家試験 過去問
PAR Index を用いて行うのはどれか。 2つ選べ。
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正解: c・d
正答
c、d
この問題のポイント
PAR Indexは、歯列模型などから不正咬合の重症度を数値化し、治療前後のスコア変化によって矯正歯科治療の成果を判定する指標です。
解説
PARはPeer Assessment Ratingの略です。不正咬合の複数の要素を一定の基準で採点し、重み付けして合計スコアを算出します。
評価項目には、前歯部の排列、頰側咬合、overjet、overbite、正中線のずれなどが含まれます。治療前のPARスコアが高いほど不正咬合が重度であると考えます。
治療後に再評価し、治療前後のスコア減少量や減少率を求めることで、治療によって咬合がどの程度改善したかを客観的に判定できます。
PAR Indexは歯列・咬合の評価指標であり、顔貌の左右非対称、患者個人の審美感覚、上下顎骨の骨格的前後関係を直接評価するものではありません。
選択肢の確認
a.顔面非対称の評価
誤り。
顔面非対称は、正貌写真、正面頭部エックス線規格写真、CTなどで評価します。PAR Indexの中心は歯列・咬合状態です。
b.審美感覚の数値化
誤り。
PAR Indexは専門家が咬合状態を一定基準で採点する指標です。患者の主観的な審美満足度を数値化する尺度ではありません。
c.矯正歯科治療の成果の判定
正しい。
治療前後のPARスコアを比較することで、不正咬合がどの程度改善したかを客観的に判定できます。
d.不正咬合の重症度の数値化
正しい。
前歯排列、overjet、overbite、頰側咬合、正中線などを採点し、不正咬合の程度を数値として表します。
e.上下顎骨の近遠心的関係の評価
誤り。
上下顎骨の前後的位置関係は、ANB角やWits appraisalなどのセファロ分析で評価します。PAR Indexは骨格関係を直接測定する指標ではありません。
覚えるポイント
- PAR Index=不正咬合の重症度と治療成果の客観評価です。
- 治療前後のスコア低下が、咬合改善の程度を示します。
- 顔貌・骨格・主観的審美評価とは区別します。