115B015|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
電気的除細動の適応はどれか。 1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
心停止時の心電図波形を、ショック適応とショック非適応に分けます。無脈性心室頻拍は電気的除細動の適応です。
解説
電気的除細動は、心筋に非同期の電気ショックを与え、無秩序または極めて速い心室興奮をいったん停止させ、正常な刺激伝導系が再び主導権を得ることを期待する処置です。
心停止で除細動の適応となる波形は次の2つです。
- 心室細動
- 無脈性心室頻拍
無脈性心室頻拍では、心電図上は規則的で速い心室興奮がみられますが、有効な心拍出がなく脈を触れません。直ちに胸骨圧迫を開始し、AEDまたは除細動器を準備してショックを行います。
心静止と無脈性電気活動はショック非適応です。これらでは高品質の胸骨圧迫、アドレナリン投与、可逆的原因の検索と治療が中心になります。
全身管理上の注意点
反応がなく、正常な呼吸がない場合は、波形診断を待たず胸骨圧迫を開始します。その後、AEDの解析に従います。
選択肢の確認
a.心静止
誤り。
心静止は電気活動を認めないショック非適応波形です。胸骨圧迫、アドレナリン、可逆的原因への対応を行います。
b.上室性期外収縮
誤り。
上室性期外収縮は心房由来の早期興奮で、多くは脈を伴います。心停止に対する非同期除細動の適応ではありません。
c.無脈性心室頻拍
正しい。
無脈性心室頻拍は心室細動とともに、心停止時のショック適応波形です。速やかな除細動と胸骨圧迫が必要です。
d.無脈性電気活動
誤り。
無脈性電気活動は心電図上の電気活動があるにもかかわらず脈を触れない状態です。ショック非適応で、胸骨圧迫と原因検索を行います。
e.完全房室ブロック
誤り。
完全房室ブロックでは、心房と心室の興奮が解離します。循環不全を伴う場合はペーシングなどを検討しますが、非同期除細動の適応ではありません。
覚えるポイント
- ショック適応は心室細動と無脈性心室頻拍です。
- ショック非適応は心静止と無脈性電気活動です。
- 完全房室ブロックでは、必要に応じてペーシングを検討します。