115A072|第115回 歯科医師国家試験 過去問
社会歯科公衆衛生・予防歯科
学校歯科健康診断のうち定期健康診断での検査項目はどれか。 3つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・c
正答
a、b、c
この問題のポイント
学校の定期健康診断では、児童生徒の歯・口腔の健康状態を集団的に把握するため、視診や簡便な機能確認で評価できる項目が定められています。
解説
学校歯科健康診断では、歯の状態だけでなく、歯周組織、歯垢、歯列・咬合、顎関節などを確認します。精密検査や確定診断を行う場ではなく、保健指導や医療機関受診の必要性を判定するスクリーニングです。
歯垢の付着状態は口腔清掃状況の指標となり、歯肉の炎症は発赤、腫脹、出血傾向などから評価します。顎関節については、開閉口時の疼痛、開口障害、関節雑音などを確認します。
一方、咬合力や唾液分泌量の測定には専用機器や一定の測定条件が必要であり、学校の定期健康診断の標準的検査項目ではありません。
公衆衛生上のポイント
学校健康診断はスクリーニングです。異常の疑いを見つけ、保健指導や歯科医療機関での精密検査につなげることが目的です。
選択肢の確認
a.歯 垢
正しい。
歯垢の付着状況は学校歯科健康診断で確認されます。口腔清掃状態や歯肉炎・齲蝕リスクを把握し、保健指導につなげます。
b.歯 肉
正しい。
歯肉の発赤、腫脹などを観察し、歯肉炎や歯周組織の異常の有無を判定します。
c.顎関節
正しい。
開口時の疼痛、開口障害、関節雑音など、顎関節の状態を確認します。歯列・咬合の評価とあわせて行われます。
d.咬合力
誤り。
咬合力の定量測定には専用装置が必要であり、学校の定期健康診断で一律に測定する標準項目ではありません。
e.唾液分泌量
誤り。
唾液分泌量測定は口腔乾燥や唾液腺機能の精査に用いられますが、学校の定期健康診断の標準的検査項目ではありません。
覚えるポイント
- 学校歯科健康診断は歯、歯肉、歯垢、歯列・咬合、顎関節などを評価します。
- 健康診断は確定診断ではなく、受診勧告や保健指導につなげるスクリーニングです。
- 専用機器を要する咬合力・唾液分泌量の定量測定は通常行いません。