115A061|第115回 歯科医師国家試験 過去問
2歳児の保護者への口腔清掃指導で正しいのはどれか。 3つ選べ。
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正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
2歳児の口腔清掃では、保護者による仕上げ磨きと、歯ブラシによる事故の予防が重要です。年齢に適した清掃方法、体位、歯ブラシの使い分けを確認します。
解説
2歳児は自分で歯ブラシを動かす練習を始める時期ですが、手指の巧緻性は未熟であり、本人だけでは十分なプラーク除去ができません。そのため、子ども自身の歯磨きに加えて、保護者が毎日仕上げ磨きを行います。
乳歯の平滑面を清掃するときは、歯面に毛先を当てて小刻みに動かすスクラッビング法が適しています。強い力で大きく横磨きすると、歯肉を傷つけたり、磨き残しが増えたりするため、軽い力で細かく動かします。
仕上げ磨きは、子どもを保護者の膝の上などに寝かせる寝かせ磨きで行うと、口腔内を見やすく、頭部を安定させやすくなります。また、子ども用の歯ブラシとは別に、保護者が持ちやすく、毛先の状態が良好な仕上げ磨き用歯ブラシを用意します。
医療安全上のポイント
子どもが歯ブラシを口にくわえたまま歩いたり走ったりすると、転倒時に口腔・咽頭を損傷する危険があります。歯ブラシを持たせるときは必ず座らせ、保護者がそばで見守ります。
選択肢の確認
a.歯間ブラシを使用する。
誤り。
2歳児の乳歯列では、一般的な仕上げ磨きとして歯間ブラシを日常的に使用するわけではありません。歯間部の接触が緊密で清掃が必要な場合は、保護者がデンタルフロスを用いることを検討します。歯間ブラシは歯間空隙の大きさに合わないと歯肉を傷つけます。
b.スクラッビング法で行う。
正しい。
歯面に毛先を当て、軽い力で小刻みに往復させる方法です。乳歯列のプラーク除去に適し、保護者にも指導しやすい基本的な方法です。
c.仕上げは寝かせ磨きで行う。
正しい。
寝かせ磨きでは、保護者が口腔内を直視しやすく、子どもの頭部も安定します。上顎前歯部や臼歯部など、見えにくい部位の磨き残しを減らせます。
d.子どもが使う歯ブラシで仕上げを行う。
誤り。
子どもが噛んだ歯ブラシは毛先が開きやすく、柄も保護者の仕上げ磨きには短いことがあります。子どもの練習用と、保護者の仕上げ磨き用を分けるのが基本です。
e.子どもが歯ブラシを持っている時は転倒に注意する。
正しい。
歯ブラシを口に入れたまま転倒すると、口腔粘膜、軟口蓋、咽頭などに重篤な穿刺損傷を生じることがあります。座位で使用させ、歩き回らせないようにします。
覚えるポイント
- 2歳児は本人磨き+保護者の仕上げ磨きが必要です。
- 仕上げ磨きは寝かせ磨きで、軽い力のスクラッビング法を用います。
- 歯ブラシを口に入れたまま歩かせないことが重要な事故予防です。