115A059第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

普通石膏と硬質石膏で共通するのはどれか。 2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・e

正答

a、e

この問題のポイント

普通石膏と硬質石膏は、粉末の製造法や粒子性状は異なりますが、化学式と硬化後にできる二水石膏結晶の基本形態は共通します。

解説

普通石膏と硬質石膏はいずれも、粉末の主成分が硫酸カルシウム半水塩です。化学式はCaSO4・1/2H2Oで表されます。

水と練和すると半水塩が溶解し、硫酸カルシウム二水塩として析出します。生成した二水石膏の針状結晶が互いに絡み合うことで硬化体が形成されます。この硬化反応と硬化体結晶の基本形態は両者に共通します。

一方、普通石膏はβ型半水石膏で、粒子が不規則で多孔質です。硬質石膏はα型半水石膏で、粒子が緻密で規則的です。そのため硬質石膏は少ない練和水で流動性を得られ、硬化体の強度が高くなります。

ひっかけポイント
粉末の化学式は同じでも、粒子形態と必要な混水量が異なるため、硬化体の強さや寸法変化は同じではありません。

選択肢の確認

a.化学式
正しい。
普通石膏も硬質石膏も、粉末の主成分は硫酸カルシウム半水塩であり、化学式は共通です。

b.混水比
誤り。
普通石膏は多孔質で不規則な粒子のため多くの水を必要とします。硬質石膏は緻密な粒子で、より少ない混水比で練和できます。

c.粉末粒径
誤り。
両者は製造法が異なり、粉末の粒径・形状・多孔性も異なります。普通石膏は不規則で多孔質、硬質石膏は比較的緻密で規則的です。

d.硬化膨張率
誤り。
結晶成長と絡み合いによって硬化膨張を生じますが、その程度は石膏の種類、混水比、練和条件などで異なります。

e.硬化体結晶形状
正しい。
いずれも硬化すると硫酸カルシウム二水塩の針状結晶が析出し、結晶同士が絡み合った硬化体を形成します。

覚えるポイント

  • 普通石膏と硬質石膏の粉末はいずれも硫酸カルシウム半水塩です。
  • 硬化後はいずれも硫酸カルシウム二水塩の針状結晶になります。
  • 普通石膏はβ型で混水比が大きく、硬質石膏はα型で混水比が小さく強度が高くなります。

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