115A013|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
鋏状咬合の原因はどれか。 1つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
鋏状咬合と一般的な臼歯部交叉咬合を、上下顎歯列弓の幅径関係から区別する問題です。
解説
鋏状咬合では、上顎臼歯の舌側咬頭と下顎臼歯の頰側咬頭が咬み合わず、上顎臼歯が下顎臼歯の頰側へ大きく外れた関係になります。
原因として、上顎歯列弓が相対的に広い場合や、下顎歯列弓が狭窄している場合が挙げられます。本問では下顎の狭窄歯列弓が該当します。
ひっかけポイント
上顎歯列弓の狭窄では、上顎臼歯が下顎臼歯より舌側に位置する臼歯部交叉咬合を生じやすく、鋏状咬合とは方向が逆です。
選択肢の確認
a.下顎の狭窄歯列弓
正しい。
下顎臼歯が相対的に舌側へ位置し、上顎臼歯がその頰側をすれ違うため、鋏状咬合の原因になります。
b.下顎の空隙歯列弓
誤り。
空隙歯列弓は歯と歯の間に空隙がある状態です。歯列弓の幅径が狭いことを直接示さず、鋏状咬合の代表的原因ではありません。
c.上顎の狭窄歯列弓
誤り。
上顎が狭いと上顎臼歯が相対的に舌側へ位置し、一般的な臼歯部交叉咬合を生じやすくなります。
d.上顎の空隙歯列弓
誤り。
上顎歯列の空隙は歯列弓幅の過大を意味するとは限らず、鋏状咬合の代表的原因ではありません。
e.上顎のV 字型歯列弓
誤り。
V 字型歯列弓は上顎歯列弓の狭窄を示すことが多く、鋏状咬合よりも上顎歯列の狭窄に伴う交叉咬合と関連します。
覚えるポイント
- 鋏状咬合では上顎臼歯が下顎臼歯の頰側をすれ違います。
- 原因は下顎歯列弓の狭窄または上顎歯列弓の相対的過大です。
- 上顎狭窄による交叉咬合とは方向が逆です。