39PM13第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

人体の構造と機能呼吸循環生理肺拡散能・CO₂運搬・血圧/脈圧・冠循環

過換気症候群でみられるのはどれか。 a.高カルシウム血症 b.意識障害 c.PaCO₂ 低下 d.SpO₂ 低下 e.アシデミア

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、過換気症候群で起こる血液ガス変化を理解しているかが問われています。

過換気では、呼吸により二酸化炭素が過剰に排出されます。その結果、PaCO₂ は低下し、呼吸性アルカローシスになります。

解説

過換気症候群では、不安、緊張、痛みなどをきっかけに呼吸が過剰になります。

呼吸が過剰になると、体内の二酸化炭素が過剰に排出されます。二酸化炭素は血液の酸塩基平衡に深く関係するため、PaCO₂ が低下すると血液はアルカリ性に傾きます。

この状態では、次のような症状がみられます。

  • 息苦しさ
  • しびれ感
  • 手指の硬直
  • めまい
  • 意識障害
  • PaCO₂ 低下
  • 呼吸性アルカローシス

また、アルカローシスでは血中のイオン化カルシウムが低下しやすく、しびれやテタニー様症状の原因になります。高カルシウム血症になるわけではありません。

SpO₂は通常、低下しません。酸素を取り込めない病態ではなく、換気が過剰になっている病態だからです。

ひっかけポイント
「息苦しい」という訴えがあっても、過換気症候群では酸素不足とは限りません。PaCO₂ 低下と呼吸性アルカローシスをまず考えます。

選択肢の確認

1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。bの意識障害はみられることがありますが、aの高カルシウム血症は誤りです。

2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。過換気症候群では高カルシウム血症ではなく、アシデミアでもありません。呼吸性アルカローシスによりアルカリ性に傾きます。

3.正しい。
選択肢3は b、c の組合せです。過換気症候群では意識障害がみられることがあり、PaCO₂ は低下します。

4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。cのPaCO₂低下は正しいですが、SpO₂低下は通常みられません。

5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。SpO₂低下もアシデミアも、過換気症候群の典型所見ではありません。

覚えるポイント

  • 過換気症候群ではPaCO₂ が低下します。
  • PaCO₂低下により、呼吸性アルカローシスになります。
  • SpO₂は通常保たれます。
  • アルカローシスではイオン化カルシウムが低下し、しびれやテタニー様症状が出ることがあります。
  • 呼吸困難感があっても、酸素化と換気を分けて考えます。

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