39PM24|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
Holter(ホルター)心電図が診断に有用なのはどれか。 a.肥大型心筋症 b.心房中隔欠損症 c.発作性心房細動 d.冠攣縮性狭心症 e.不完全右脚ブロック
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、Holter心電図がどのような疾患の診断に有用かが問われています。
Holter心電図は、長時間にわたり心電図を記録する検査です。短時間の標準12誘導心電図では捉えにくい、一過性の不整脈や一過性の虚血性変化の検出に有用です。
解説
Holter心電図は、通常24時間程度、日常生活中の心電図を連続記録します。
そのため、発作的に出現する不整脈や、夜間・早朝など特定の時間帯に起こる心筋虚血の検出に向いています。
小項目を確認します。
a.肥大型心筋症
心エコーや心電図、心MRIなどが診断に重要です。Holter心電図は不整脈評価には有用ですが、疾患診断そのものの第一選択とはいえません。b.心房中隔欠損症
診断には心エコーが重要です。Holter心電図で直接診断する疾患ではありません。c.発作性心房細動
Holter心電図が有用です。発作時の不規則なRR間隔やP波消失を捉えます。d.冠攣縮性狭心症
Holter心電図が有用です。発作時の一過性ST変化を記録できることがあります。e.不完全右脚ブロック
標準12誘導心電図で確認できることが多く、Holter心電図で長時間記録する必要性は高くありません。
したがって、Holter心電図が診断に有用なのは c、d であり、選択肢4が正答です。
ひっかけポイント
Holter心電図は「常にある異常」よりも「発作的に出る異常」を捉える検査です。発作性心房細動や冠攣縮性狭心症はこの考え方に合います。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。肥大型心筋症や心房中隔欠損症は、Holter心電図よりも心エコーなどが診断に重要です。
2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。肥大型心筋症の不整脈評価にHolter心電図が使われることはありますが、診断の中心ではありません。不完全右脚ブロックも標準心電図で確認できます。
3.誤り。
選択肢3は b、c の組合せです。cの発作性心房細動には有用ですが、bの心房中隔欠損症の診断には心エコーが重要です。
4.正しい。
選択肢4は c、d の組合せです。発作性心房細動と冠攣縮性狭心症は、長時間心電図記録により発作時の変化を捉えやすいため、Holter心電図が有用です。
5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。dの冠攣縮性狭心症には有用ですが、eの不完全右脚ブロックは標準12誘導心電図で評価できます。
覚えるポイント
- Holter心電図は長時間心電図記録です。
- 発作性心房細動などの一過性不整脈の検出に有用です。
- 冠攣縮性狭心症では発作時のST変化を捉えるのに役立ちます。
- 心房中隔欠損症や肥大型心筋症の形態評価には心エコーが重要です。
- 「発作性」「一過性」という言葉が出たらHolter心電図を考えます。