9PM104第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-15 教育心理モデル:RTI・ATI・自己調整

適性処遇交互作用に基づく教育方法として、最も適切なものを 1 つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、適性処遇交互作用の考え方が問われています。

学習者の特性や適性によって、効果的な教授法が異なるという考え方がポイントです。

解説

適性処遇交互作用は、Aptitude Treatment Interaction と呼ばれます。学習者の適性、能力、認知スタイル、既有知識、動機づけなどによって、どの教授法が効果的かが変わるという考え方です。

同じ授業方法でも、ある学習者には合っていて、別の学習者には合わないことがあります。例えば、視覚的に情報を整理すると理解しやすい学習者には図や表を使った教授法が合う一方、言語的説明を聞いて整理しやすい学習者には口頭説明や文章教材が合う場合があります。

つまり、教育方法を一律に決めるのではなく、学習者の特性と教授法の組合せを考えることが重要です。

教育領域でのポイント
適性処遇交互作用では、「どの方法が常に最善か」ではなく、「どの学習者に、どの方法が合うか」を考えます。

特別支援教育や学習支援では、認知特性、注意の持続、理解の仕方、感覚特性、学習意欲などを踏まえて、教材や教え方を調整します。

選択肢の確認

1.学習者の認知スタイルに応じて、教授法を選択する。
判定:最も適切。
学習者の認知スタイルや適性に応じて教授法を選ぶことは、適性処遇交互作用の考え方に合致します。学習者の特性と教授方法の相互作用を重視するため、本問の正答です。

2.学習者に自ら試行錯誤させ、問題の構造や規則性を発見させる。
判定:誤り。
これは発見学習に近い説明です。学習者自身が問題の構造や規則性を見つけることを重視しますが、学習者の適性と教授法の相互作用を中心にする考え方ではありません。

3.小集団で協力して課題に取り組ませ、互いの学びを促進させる。
判定:誤り。
これは協同学習に近い説明です。小集団での相互作用を通じて学習を促進しますが、適性処遇交互作用の中心である学習者の適性に応じた教授法の選択とは異なります。

4.学習内容を細分化し、正答ごとに即時的なフィードバックを与える。
判定:誤り。
これはプログラム学習に近い説明です。小さなステップと即時フィードバックを重視しますが、学習者の適性と教授法の相互作用を表すものではありません。

5.先行オーガナイザーを提示し、知識に関連付けた学びを習得させる。
判定:誤り。
これは有意味受容学習や先行オーガナイザーに関係する説明です。新しい知識を既有知識と結びつける支援として重要ですが、適性処遇交互作用そのものではありません。

覚えるポイント

  • 適性処遇交互作用は、学習者の適性と教授法の組合せに注目します。
  • 学習者の認知スタイルや能力に応じて、効果的な教え方は変わります。
  • 発見学習、協同学習、プログラム学習、先行オーガナイザーと区別します。
  • 教育支援では、一律の方法ではなく、その子に合う支援を検討します。

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