9PM123|第9回 公認心理師国家試験 過去問
J. Bowlby が示したアタッチメントの発達段階のうち、第 2 段階に当たる子どもの行動の例として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、J. Bowlby のアタッチメントの発達段階が問われています。
第2段階は、誰に対しても反応する一方で、日常的に世話をしてくれる特定の人に対して、より強い反応を示し始める時期です。まだ明確な人見知りや分離不安が中心ではありません。
解説
Bowlby は、乳幼児のアタッチメントが段階的に発達すると考えました。大まかには、次のように整理できます。
- 第1段階:人物を十分に区別せず、誰に対しても信号行動を向ける時期
- 第2段階:特定の人物への反応が強まり始めるが、他者にも友好的に反応する時期
- 第3段階:特定のアタッチメント対象への接近維持が明確になり、人見知りや分離不安が見られやすい時期
- 第4段階:相手の行動や目標を理解し、関係を調整する目標修正的協調性の時期
第2段階では、乳児は見慣れた養育者に対してよりよく笑う、より落ち着くなど、特定の人への選好を示し始めます。しかし、まだ見知らぬ人を強く避ける段階ではなく、他者にも比較的友好的です。
国家試験ではここを押さえる
アタッチメントの発達段階では、「誰にでも反応する」「特定の人への選好が出る」「人見知り・分離不安が明確になる」「相手の目標を理解して関係を調整する」の順に整理します。
選択肢の確認
1.見慣れない人に対して恐れを示し、関わりを避けようとする。
判定:適切とはいえない。
これは、特定のアタッチメント対象が明確になった後に見られやすい人見知りの反応です。第2段階よりも後の、第3段階に近い行動です。
2.相手が誰であれ、人の声を聞いたり人の顔を見たりすると泣きやむ。
判定:適切とはいえない。
これは、人物を十分に区別せず、誰に対しても信号行動を向ける第1段階に近い行動です。第2段階では、特定の人への反応の差が出始めます。
3.相手が誰であれ友好的な反応を示すが、日常関わりの多い特定の人があやすと特によく笑う。
判定:最も適切。
第2段階では、乳児は他者にも友好的に反応しますが、日常的に関わる特定の養育者に対して、より強い微笑、発声、落ち着きなどを示します。特定の人への選好が出始める点が第2段階に合っています。
4.日常関わりの多い特定の人について、その行動を予測し、自分の目標を修正したり相手に計画の変更を求めたりする。
判定:適切とはいえない。
これは、相手の意図や行動を予測し、関係を調整できる段階です。Bowlby の段階では、目標修正的協調性が見られる第4段階に近い説明です。
覚えるポイント
- Bowlby の第2段階は、特定の人への選好が出始める時期です。
- 第1段階は、人物を十分に区別しない時期です。
- 第3段階は、人見知りや分離不安が明確になりやすい時期です。
- 第4段階は、相手の行動や目標を理解して関係を調整する時期です。
- 発達段階問題では、年齢よりも行動特徴を手がかりに判別します。