9PM90第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-15 教育心理モデル:RTI・ATI・自己調整

科学的な根拠に基づいた妥当性のある指導を行い、指導に対する反応を踏まえて指導の頻度や内容を変えていくという、予防と介入の支援モデルとして、最も適切なものを 1 つ選べ。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、教育や特別支援教育で用いられる予防・介入モデルであるRTI モデルが問われています。

科学的根拠に基づく指導を行い、児童生徒の反応を見ながら支援の強度や内容を調整する点が手がかりです。

解説

RTI モデルは、Response to Intervention の略で、日本語では「介入への反応」と訳されます。

RTI モデルでは、まずすべての児童生徒に対して科学的根拠に基づいた質の高い指導を行います。そのうえで、学習や行動面の反応を継続的に評価し、十分な反応がみられない児童生徒には、より個別化された支援や頻度の高い介入を行います。

一般に、多層的な支援として整理されます。

  • 第1層:すべての児童生徒への質の高い通常指導
  • 第2層:リスクのある児童生徒への追加的・小集団支援
  • 第3層:より集中的で個別的な支援

このモデルの重要点は、支援が「困ってから初めて行うもの」ではなく、予防と早期介入を含むことです。また、支援の効果をデータで確認しながら、頻度や内容を調整していきます。

教育領域での注意点
RTI モデルでは、児童生徒の困難を本人の努力不足とみなすのではなく、指導への反応を見ながら、支援の質と量を調整します。

公認心理師は、教師、特別支援教育コーディネーター、保護者、関係機関と連携し、アセスメントと支援計画の見直しに関与します。

選択肢の確認

1.PDP モデル
判定:誤り。
PDP モデルは、認知科学などで情報処理を並列分散処理として捉えるモデルに関係します。科学的根拠に基づく指導と反応に応じた介入調整を行う教育支援モデルではありません。

2.RTI モデル
判定:最も適切。
RTI モデルは、科学的根拠に基づいた指導を行い、児童生徒の反応を評価しながら支援の頻度や内容を変えていく予防と介入のモデルです。本問の説明に合致します。

3.A-B-X モデル
判定:誤り。
A-B-X モデルは、家族ストレス理論などで、ストレス出来事、資源、認知が危機に影響することを説明するモデルとして知られます。教育的介入への反応に応じて支援を調整するモデルではありません。

4.HEXACO モデル
判定:誤り。
HEXACO モデルは、パーソナリティを6因子で説明する特性モデルです。誠実性、外向性、協調性、開放性などに加え、正直さ・謙虚さを含みます。本問の予防と介入の支援モデルではありません。

5.BIS-BAS モデル
判定:誤り。
BIS-BAS モデルは、行動抑制系と行動賦活系に関する動機づけやパーソナリティのモデルです。教育的指導への反応を見ながら支援を調整する RTI モデルとは異なります。

覚えるポイント

  • RTI モデルは、Response to Intervention の略です。
  • 科学的根拠に基づく指導を行い、反応に応じて支援を調整します。
  • 多層的支援により、予防、早期発見、早期介入を行います。
  • 教育支援では、データに基づく支援計画の見直しが重要です。

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