9PM120|第9回 公認心理師国家試験 過去問
いじめの重大事態発生後、スクールカウンセラーに求められる対応に含まれないものを 1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、いじめの重大事態が発生した後のスクールカウンセラーの役割が問われています。
スクールカウンセラーは、心理職として児童生徒の心のケア、状況把握、教職員への助言、再発防止に関する心理的観点からの支援を行います。一方で、警察との連絡調整は通常、学校管理職や教育委員会などが中心となって行う対応であり、スクールカウンセラーに求められる中心的役割ではありません。
解説
いじめの重大事態では、被害児童生徒の安全確保と心のケアが最優先です。あわせて、学校全体の状況把握、関係児童生徒への支援、教職員への助言、再発防止策の検討が必要になります。
スクールカウンセラーは、心理的専門性を活かして、被害児童生徒の心理的ダメージを評価し、必要な支援を行います。また、児童生徒や教職員の心理的反応を把握し、学校が適切な支援体制を組めるよう助言します。
ただし、犯罪行為が疑われる場合や緊急対応が必要な場合でも、警察との公式な連絡調整は学校管理職、設置者、教育委員会などの役割として整理されます。スクールカウンセラーが情報共有に関わることはあっても、主たる連絡調整役とはいえません。
公認心理師としての注意点
いじめ重大事態では、被害児童生徒の安全、心理的ケア、守秘義務、情報共有の範囲、学校組織内での役割分担を分けて考えます。
選択肢の確認
1.警察との連絡調整
判定:正答。含まれない。
警察との公式な連絡調整は、学校管理職、教育委員会、設置者などが中心となって行います。スクールカウンセラーは心理支援や助言を担いますが、警察との連絡調整を主たる役割とするわけではありません。
2.再発防止に関する助言
判定:含まれる。
スクールカウンセラーは、いじめの背景、集団の心理、被害児童生徒や加害児童生徒への支援、教職員の対応について心理的観点から助言できます。再発防止の検討に関わることは重要な役割です。
3.聴き取り調査内容の整理
判定:含まれる。
重大事態では、児童生徒や教職員からの聴き取り内容を整理し、支援方針の検討に活かすことがあります。スクールカウンセラーは心理的影響に配慮しながら、情報整理や支援上の見立てに関与できます。
4.被害児童生徒の心のケア
判定:含まれる。
被害児童生徒の不安、恐怖、抑うつ、身体症状、登校困難、自責感などに対する心理的支援は、スクールカウンセラーの中心的役割です。安全確保と並行して丁寧なケアが必要です。
5.児童生徒や教職員の状況把握
判定:含まれる。
いじめの重大事態では、被害児童生徒だけでなく、関係児童生徒、周囲の児童生徒、教職員の心理的負担や混乱も把握する必要があります。学校全体の支援体制を整えるために重要です。
覚えるポイント
- スクールカウンセラーの中心的役割は、心理支援、状況把握、助言、再発防止への協力です。
- 警察との公式な連絡調整は、通常、学校管理職や教育委員会が担います。
- いじめ重大事態では、被害児童生徒の安全確保と心のケアを最優先に考えます。
- 教育領域では、心理職の役割と学校組織の役割を混同しないことが重要です。