9PM103第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理療法・心理支援-12 子ども・保護者支援:ペアトレ・生活場面面接

入所型の児童福祉施設などにおいて、心理職が日常的な関わりを活かしながら、子どもの情緒や行動に即時的に対応したり、信頼関係を構築したりする心理的支援のアプローチとして、最も適切なものを 1 つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、入所型の児童福祉施設などで、日常生活の場面を活かして行う心理的支援として、生活場面面接を選べるかが問われています。

「日常的な関わり」「即時的に対応」「信頼関係を構築」という表現が手がかりです。

解説

生活場面面接は、面接室の中だけで行う心理面接ではなく、子どもの日常生活場面での関わりを通して行う心理的支援です。

入所型の児童福祉施設では、子どもは食事、遊び、学習、就寝前、他児とのトラブル、職員とのやりとりなど、日々の生活の中でさまざまな感情や行動を示します。心理職は、こうした場面に関わりながら、子どもの気持ちを受け止めたり、行動の意味を理解したり、必要な支援をその場で行ったりします。

特に、虐待や養育上の困難を経験した子どもでは、形式的な面接だけでは安心して語れないことがあります。生活場面での自然なやりとりを積み重ねることが、信頼関係の形成につながります。

福祉領域での注意点
児童福祉施設での心理支援では、心理職だけで完結せず、児童指導員、保育士、看護師、家庭支援専門相談員、学校、児童相談所と連携します。

本問では、日常的な関わりを活かして、子どもの情緒や行動に即時的に対応する心理的支援を問うているため、生活場面面接が最も適切です。

選択肢の確認

1.生活場面面接
判定:最も適切。
生活場面面接は、日常生活の場面を活かし、子どもの情緒や行動にその場で対応しながら信頼関係を築く支援です。入所型児童福祉施設での心理的支援として本問の説明に合致します。

2.総合環境療法
判定:誤り。
総合環境療法は、治療環境全体を治療的に整える考え方で、入院治療や施設処遇などで用いられることがあります。ただし、本問の「心理職が日常的な関わりを活かして即時的に対応するアプローチ」としては、生活場面面接がより適切です。

3.ライフレビュー
判定:誤り。
ライフレビューは、自分の人生を振り返り、意味づけや統合を図る方法です。高齢者支援や終末期支援で用いられることがあります。児童福祉施設での日常場面に即した支援を表す用語ではありません。

4.ヘルスプロモーション
判定:誤り。
ヘルスプロモーションは、人々が自らの健康を高め、よりよい生活を送れるようにする健康増進の考え方です。本問の入所型児童福祉施設での生活場面を活かした心理支援とは異なります。

5.ファミリーソーシャルワーク
判定:誤り。
ファミリーソーシャルワークは、家族の生活課題や関係性に働きかけ、家族支援や再統合を支援する社会福祉的アプローチです。重要な支援ですが、本問の心理職による日常場面での即時的な心理支援としては生活場面面接が適切です。

覚えるポイント

  • 生活場面面接は、日常生活の場面を活かした心理的支援です。
  • 入所型児童福祉施設では、子どもの生活場面での関わりが信頼関係形成に重要です。
  • 面接室だけでなく、食事、遊び、学習、対人トラブルなどの場面が支援の機会になります。
  • 児童福祉施設では、多職種連携と情報共有が不可欠です。

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