7PM97|第7回 公認心理師国家試験 過去問
認知療法におけるセラピストの治療姿勢を表す用語として、最も適切なものを 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、認知療法におけるセラピストの基本姿勢が問われています。
キーワードは、クライエントとセラピストが協力して、考えや証拠を検討する姿勢です。
解説
認知療法では、クライエントの自動思考や認知の偏りを、セラピストが一方的に正すのではありません。
セラピストとクライエントが協力し、クライエントの考え、感情、行動、身体反応、状況を一緒に整理します。そのうえで、「その考えを支持する証拠は何か」「別の見方はあるか」「実際に試してみるとどうなるか」を、実験的・探索的に検討していきます。
このような治療姿勢を協同的経験主義といいます。協同的とは、クライエントとセラピストが共同作業を行うことです。経験主義とは、思い込みではなく、実際の経験や証拠に基づいて検討することです。
心理療法のポイント
認知療法では、セラピストが「正解」を押しつけるのではなく、クライエントと一緒に仮説を立て、現実の経験を通して検討します。
選択肢の確認
1.作業同盟
判定:適切とはいえない。
作業同盟は、セラピストとクライエントが目標、課題、関係性について協力関係を築くことです。心理療法全般で重要ですが、認知療法における特有の治療姿勢を表す用語としては協同的経験主義が最も適切です。
2.治療共同体
判定:適切とはいえない。
治療共同体は、施設や集団生活の場全体を治療的環境として活用する考え方です。認知療法におけるセラピストの基本姿勢を表す用語ではありません。
3.社会構成主義
判定:適切とはいえない。
社会構成主義は、現実や意味が社会的相互作用や言語を通して構成されるという考え方です。ナラティブ・セラピーなどと関連しますが、認知療法の治療姿勢としては協同的経験主義が適切です。
4.協同的経験主義
判定:最も適切。
認知療法では、セラピストとクライエントが協力し、考えや仮説を実際の経験や証拠に基づいて検討します。この治療姿勢を協同的経験主義と呼びます。
5.リフレクティング・チーム
判定:適切とはいえない。
リフレクティング・チームは、家族療法やシステムズアプローチなどで用いられる方法で、チームが対話を振り返りながら新たな視点を提供します。認知療法の基本的治療姿勢ではありません。
覚えるポイント
- 認知療法の治療姿勢は、協同的経験主義です。
- クライエントとセラピストが協力して、考えや証拠を検討します。
- 認知療法では、一方的な説得ではなく、共同作業と検証を重視します。