7AM54|第7回 公認心理師国家試験 過去問
ナラティブ・セラピーにおけるセラピストのコミュニケーションの特徴として、適切なものを2つ選べ。
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
この問題では、ナラティブ・セラピーにおけるセラピストの姿勢とコミュニケーションが問われています。
2つ選ぶ問題なので、ナラティブ・セラピーの特徴を選択肢ごとに確認します。
解説
ナラティブ・セラピーでは、クライエントが自分や問題について語る物語に注目します。
重要な考え方の一つが、問題の外在化です。これは、「その人が問題である」と見るのではなく、「問題がその人に影響している」と捉え直すことです。たとえば、「私はダメな人間だ」ではなく、「不安が私の行動を狭めている」と語れるようにすることで、クライエントが問題との関係を見直しやすくなります。
また、セラピストは専門家として一方的に意味づけるのではなく、クライエントの語りを尊重しながら、無知の姿勢で向き合います。これは何も知らないふりをすることではなく、クライエントこそが自分の人生の専門家であるという立場を大切にする姿勢です。
心理支援のポイント
ナラティブ・セラピーでは、支配的な物語に固定されず、例外、資源、別の意味づけを探し、オルタナティブ・ストーリーを発展させます。
選択肢の確認
1.クライエントへの質問を控える。
判定:誤り。
ナラティブ・セラピーでは、質問を控えるのではなく、外在化する質問、例外を探す質問、意味を広げる質問などを用います。質問はクライエントの語りを広げる重要な手段です。
2.クライエントの問題の外在化を図る。
判定:正しい。
問題をクライエント自身と切り離し、「問題がクライエントに影響している」と捉えることで、クライエントが問題との関係を見直せるようにします。ナラティブ・セラピーの特徴です。
3.「無知の姿勢」でクライエントに向き合う。
判定:正しい。
セラピストが専門家として一方的に解釈するのではなく、クライエントの語りを尊重し、教えてもらう姿勢で関わります。ナラティブ・セラピーのコミュニケーションに合致します。
4.社会的通説で用いられる言語表現を意識して用いる。
判定:誤り。
ナラティブ・セラピーでは、社会的通説や支配的言説がクライエントの自己理解を縛ることにも注目します。社会的通説の言語表現をそのまま意識して用いることが特徴ではありません。
5.クライエントのドミナント・ストーリーの構築を促進する。
判定:誤り。
ドミナント・ストーリーは、クライエントを苦しめている支配的な物語として扱われることがあります。ナラティブ・セラピーでは、それを固定化するのではなく、別の物語、つまりオルタナティブ・ストーリーを発展させることを支援します。
覚えるポイント
- ナラティブ・セラピーでは、問題の外在化が重要です。
- セラピストは、無知の姿勢でクライエントの語りを尊重します。
- ドミナント・ストーリーを固定化せず、オルタナティブ・ストーリーを育てます。