7AM63|第7回 公認心理師国家試験 過去問
[7AM63] 30 歳の男性A、会社員。喫煙をやめたいが、なかなかやめられないため、会社の健康管理室を訪れ、公認心理師に相談した。Aは、以前禁煙外来に通院したこともあるが、仕事の繁忙期に、ストレス発散のためにまた喫煙し始めてしまったという。健康を心配したパートナーにも強く禁煙を勧められ、今月中に禁煙外来を再度受診しようと思っているものの、今回もまた失敗するのではないかと恐れている。 J. O. Prochaska らの多理論統合モデル〈Transtheoretical Model〉では、Aはどのステージにあるか。最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、J. O. Prochaska らの**多理論統合モデル〈Transtheoretical Model〉**における変化ステージが問われています。
事例のポイントは、Aが喫煙をやめたいと思っており、今月中に禁煙外来を再度受診しようとしている点です。
解説
多理論統合モデルでは、行動変容の段階を、前関心期、関心期、準備期、実行期、維持期などに分けて理解します。
Aは、喫煙をやめたいと思っており、過去に禁煙外来を利用した経験もあります。また、今月中に禁煙外来を再度受診しようと考えています。つまり、近いうちに具体的な行動を開始しようとしている段階です。
このように、行動変容への意思があり、具体的な実行準備に入っている状態は、準備期に該当します。
一方で、まだ禁煙を実行しているわけではないため、実行期ではありません。また、禁煙を継続している状態でもないため、維持期でもありません。
支援方針の考え方
準備期では、本人の不安や過去の失敗体験を扱いながら、具体的な行動計画、支援資源、再喫煙時の対処を一緒に整理することが有効です。
選択肢の確認
1.維持期
判定:適切とはいえない。
維持期は、行動変容を実行し、それを一定期間継続している段階です。Aはまだ禁煙を再開していないため、維持期ではありません。
2.実行期
判定:適切とはいえない。
実行期は、実際に禁煙などの行動変容を開始している段階です。Aは今月中に禁煙外来を受診しようとしている段階であり、まだ実行には移っていません。
3.準備期
判定:最も適切。
Aは喫煙をやめたいと思い、今月中に禁煙外来を再度受診しようとしています。近いうちに具体的行動を起こそうとしているため、準備期に該当します。
4.関心期(熟考期)
判定:適切とはいえない。
関心期は、問題を自覚し、変化の必要性を考えているが、まだ具体的行動の準備には至っていない段階です。Aは具体的に禁煙外来の再受診を考えているため、準備期がより適切です。
5.前関心期(前熟考期)
判定:適切とはいえない。
前関心期は、問題を自覚していない、または行動変容の必要性を感じていない段階です。Aは喫煙をやめたいと考えているため、前関心期ではありません。
覚えるポイント
- 多理論統合モデルでは、前関心期、関心期、準備期、実行期、維持期を区別します。
- 準備期は、近いうちに具体的行動を起こそうとしている段階です。
- 支援では、ステージに合わせて関わり方を変えることが重要です。