7AM38|第7回 公認心理師国家試験 過去問
パーソンセンタード・アプローチにおいて、セラピストの傾聴を理論的に説明するために用いられる概念として、不適切なものを1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、パーソンセンタード・アプローチに関係する概念と、関係しにくい概念の区別が問われています。
「不適切なもの」を選ぶ問題なので、正答はパーソンセンタード・アプローチにおける傾聴を説明する概念として不適切な選択肢です。
解説
パーソンセンタード・アプローチでは、クライエントの体験を尊重し、セラピストが共感的に理解しようとする姿勢が重視されます。Rogers の態度条件である一致、無条件の肯定的配慮、共感的理解は、その基本です。
また、Gendlin のフォーカシングや体験過程理論は、パーソンセンタード・アプローチの流れと深く関連します。フェルトセンスは、言葉になる前の身体的に感じられる意味感覚を指し、傾聴や体験の深まりを理解するうえで重要です。
一方、パーソナル・コンストラクトは、G. A. Kelly のパーソナル・コンストラクト理論に関係する概念です。人が世界をどのような個人的構成概念で理解しているかを扱うものであり、パーソンセンタード・アプローチの傾聴を理論的に説明する概念としては不適切です。
ひっかけポイント
パーソンセンタード・アプローチでは、純粋性、体験過程、フェルトセンスなどが関連します。パーソナル・コンストラクトはKellyの理論として区別します。
選択肢の確認
1.純粋性
判定:適切。
純粋性は、Rogers の態度条件の一つで、一致とも関連します。セラピストが自分の体験に開かれ、関係の中で偽りなくあることを意味し、傾聴の姿勢を説明する概念として適切です。
2.体験過程
判定:適切。
体験過程は、クライエントが自分の内的体験に触れ、それを言葉にしながら意味づけていく過程に関係します。パーソンセンタード・アプローチやフォーカシングと関連が深い概念です。
3.深い関係性
判定:適切。
パーソンセンタード・アプローチでは、セラピストとクライエントの関係性の質が重要です。深い関係性は、傾聴や共感的理解の土台として考えられます。
4.フェルトセンス
判定:適切。
フェルトセンスは、身体で感じられる漠然とした意味感覚を指し、Gendlin のフォーカシングで重要な概念です。パーソンセンタード・アプローチの流れと関連します。
5.パーソナル・コンストラクト
判定:正答。適切でない。
パーソナル・コンストラクトは、Kelly のパーソナル・コンストラクト理論の概念です。パーソンセンタード・アプローチにおけるセラピストの傾聴を理論的に説明する概念としては不適切です。
覚えるポイント
- パーソンセンタード・アプローチでは、純粋性、無条件の肯定的配慮、共感的理解が重要です。
- 体験過程やフェルトセンスは、フォーカシングと関連します。
- パーソナル・コンストラクトはKellyの理論として区別します。