38Q67第38回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみこころとからだのしくみ

次のうち、バリア機能をもつ表皮の構造として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 2

正答

2.角質層

この問題のポイント

皮膚の最も外側で、体内の水分が失われるのを防ぎ、外部からの異物や刺激が入りにくくする構造を問う問題です。

表皮は、深い側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の順に並びます。バリア機能の中心となるのは最外層の角質層です。

解説

角質層は、角質細胞と、その間を満たす細胞間脂質などからできています。角質細胞をれんが、細胞間脂質をモルタルにたとえると理解しやすく、すき間の少ない構造によって、皮膚内部から水分が逃げるのを防ぎ、細菌、アレルゲン、化学物質などが侵入しにくい状態を保ちます。

高齢者の皮膚では、皮脂や汗の分泌、角質層の水分保持力などが低下し、乾燥、かゆみ、亀裂が起こりやすくなります。強くこする、熱すぎる湯を使う、洗浄剤を多用するなどのケアは、角質層を傷めてバリア機能を低下させます。

皮膚を清潔にするときは、汚れをやさしく落とし、十分にすすぎ、押さえるように水分を拭き取ります。必要に応じて保湿剤を用い、発赤、傷、浸軟、かゆみ、痛みなどを観察します。

選択肢の確認

1.汗腺
適切ではありません。
汗腺は汗を分泌する皮膚の付属器官で、主な部分は真皮などにあります。体温調節などに関係しますが、表皮のバリア機能を担う層ではありません。

2.角質層
正答。最も適切です。
角質層は表皮の最外層にあり、体内からの水分蒸発を抑え、外部の異物や刺激の侵入を防ぐバリア機能の中心です。

3.基底層
適切ではありません。
基底層は表皮の最も深い部分で、新しい表皮細胞がつくられる場所です。メラニンをつくるメラノサイトも存在しますが、表面のバリアを直接担う中心層ではありません。

4.有棘層{ゆうきょくそう}
適切ではありません。
有棘層は基底層の上にあり、細胞どうしが強く結びついて表皮の強度を保ちます。バリア機能の中心として問われるのは角質層です。

5.顆粒層{かりゅうそう}
適切ではありません。
顆粒層は角質層の形成に関係し、細胞間の結合にも関与しますが、外界に接して主要なバリアを形成する層は角質層です。

覚えるポイント

表皮は、深い側から基底層→有棘層→顆粒層→角質層です。

角質層は、水分の蒸発と外部からの異物の侵入を防ぐバリアです。

高齢者の皮膚は乾燥しやすいため、こすりすぎを避け、やさしい洗浄と保湿、日々の観察を行います。

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