36Q24|第36回 介護福祉士国家試験 過去問
食物が入り誤嚥{ごえん}が生じる部位として、適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4.気管
この問題のポイント
誤嚥とは、食物、飲み物、唾液などが、本来進むべき食道ではなく、気道へ入ることです。
この問題では、正常な食物の通り道である食道と、誤嚥時に入り込む気管を区別します。
解説
飲食物は、口腔から咽頭を通り、嚥下反射によって食道へ送られます。嚥下時には喉頭が持ち上がり、喉頭蓋などが気道を守ることで、食物が気管へ入るのを防ぎます。
この仕組みがうまく働かず、食物や唾液などが喉頭から気管へ入ることを誤嚥といいます。誤嚥すると、むせや咳が起こることがありますが、咳が目立たない不顕性誤嚥もあります。
咽頭は、空気と食物の両方が通る共通の通路です。食物が咽頭を通ること自体は正常な嚥下過程であり、気道へ入った段階で誤嚥となります。
ひっかけポイント
「咽頭に食物が入ること」は正常な嚥下の途中です。「気管に食物が入ること」が誤嚥です。
介護実践でのポイント
食事介助では、姿勢、一口量、食べる速さ、食形態、口腔内の残留、むせ、湿った声、呼吸状態などを観察します。異常がみられたら食事を中断して安全を確保し、医療職へ報告します。
選択肢の確認
1.扁桃{へんとう}
誤り。
扁桃は咽頭周辺にあるリンパ組織で、感染防御に関わります。食物が入り込むことで誤嚥が成立する部位ではありません。
2.食道
誤り。
食道は、飲食物が胃へ向かう正常な通り道です。食物が食道へ入ることは誤嚥ではありません。
3.耳管
誤り。
耳管は中耳と鼻咽腔をつなぎ、中耳の圧力調整などに関わります。食物の正常な通り道でも、誤嚥が生じる部位でもありません。
4.気管
正答。最も適切です。
食物や唾液などが気管を含む気道へ入ることを誤嚥といいます。
5.咽頭
誤り。
咽頭は食物と空気の共通通路であり、食物は正常な嚥下でも通過します。咽頭から食道へ進まず、喉頭を経て気管へ入ると誤嚥になります。
覚えるポイント
正常な食物の通り道は、口腔、咽頭、食道、胃です。
空気の通り道は、鼻腔や口腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺です。
誤嚥は、食物や唾液などが気道へ入ることです。
むせがなくても誤嚥していることがあるため、声や呼吸、食後の状態も観察します。