36Q19第36回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみこころとからだのしくみ

次のうち、マズロー(Maslow, A.H.)の欲求階層説で成長欲求に該当するものとして、正しいものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3.自己実現欲求

この問題のポイント

マズローの欲求階層説では、生理的欲求、安全欲求、所属・愛情欲求、承認欲求を欠乏欲求として捉え、自己実現欲求を成長欲求として位置づけます。

解説

マズローの欲求階層説では、人間の基本的欲求を、低い段階から順に、生理的欲求、安全欲求、所属・愛情欲求、承認欲求、自己実現欲求の五つに整理します。

生理的欲求は、食事、水分、睡眠、排泄など生命を維持するための欲求です。安全欲求は、危険を避け、安定した環境で安心して生活したいという欲求です。所属・愛情欲求は、家族や仲間とつながり、受け入れられたいという欲求です。承認欲求は、自分を認めたい、他者から価値ある存在として認められたいという欲求です。

これら四つは、不足しているものを満たそうとする欠乏欲求とされます。最上位の自己実現欲求は、自分の能力や可能性を生かし、自分らしい目標や生き方を実現したいという成長欲求です。

ただし、実際の人の欲求は階段のように機械的に一段ずつ現れるとは限りません。複数の欲求が同時に存在したり、困難な状況でも創作、役割、生きがいなどの自己実現を求めたりすることがあります。

ひっかけポイント
承認欲求は上位の欲求ですが、この設問でいう成長欲求ではありません。「上位の欲求=すべて成長欲求」と考えず、自己実現欲求を選びます。

介護実践でのポイント
食事、排泄、安全などの基本的欲求を整えるだけで支援を終えません。利用者が続けたい趣味、家庭や地域での役割、学び、創作、社会参加などを確認し、その人らしい自己実現を支えます。年齢や障害を理由に可能性を決めつけないことが大切です。

選択肢の確認

1.承認欲求
誤りです。
承認欲求は、自尊心を保ちたい、他者から認められたいという欲求です。標準的な五段階の整理では欠乏欲求に含まれます。

2.安全欲求
誤りです。
安全欲求は、危険や不安を避け、安定した生活を送りたいという欠乏欲求です。

3.自己実現欲求
正しいです。
自分の能力や可能性を生かし、自分らしい目標を実現しようとする自己実現欲求は、成長欲求に該当します。

4.生理的欲求
誤りです。
生理的欲求は、食事、水分、睡眠、排泄など、生命維持に直接関わる最も基礎的な欠乏欲求です。

5.所属・愛情欲求
誤りです。
所属・愛情欲求は、家族や集団に属し、愛情やつながりを得たいという欠乏欲求です。

覚えるポイント

欲求の五段階は、生理的欲求→安全欲求→所属・愛情欲求→承認欲求→自己実現欲求です。

生理的欲求から承認欲求までの四つは欠乏欲求です。

自己実現欲求は、自分の可能性を生かそうとする成長欲求です。

人の欲求は必ずしも一段ずつ機械的に現れるわけではありません。

介護では基本的欲求とともに、役割、生きがい、自己実現も支援します。

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